遥かなる蒼を探して〜水の都ヴェネツィア〜 第六夜

(第一夜id:tech_k:20110513)

旅程3日目、ベネチア入りしてから2日目。
本日は早朝よりベネチアを離れ、川上りツアーに参加しております。
水上エレベータや、船を通すために回転式の橋があり、また穀倉地帯も広がり風光明媚なツアーに心打たれ、優雅に船は川を上って行きます。


■3日目 11:00 昼食
さて、次はレストランに停泊。
ちょっと早いですが昼食です。
(いやほんと、いつ何があって、どこまで行くのか二人とも解ってない

ここはレストラン裏手にある川に船を停めれるようになっていて、裏口(というか川を眺める一等席だと思う)から入ります。




各テーブルには冷えた白ワインがフルボトルで置いてあります。
どうせこれも料金のうち、もったいないということで、酒の飲めない友人J氏に代わって、一人でフルボトル一本を飲みまくります(←死亡フラグ確定・・・)。
いやあ、とても暑いので、冷たいワインが水のように飲めてしまいます。


友人J:
「そんな飲んで、知りませんよ川に落ちても」
tech_k:
「まあ、まあ、大丈夫、大丈夫」(←実はすでに結構酔っ払い)
友人J:
「酔っ払いの『大丈夫』ほど当てにならないものはないですねえ」


さあ、肝心の料理ですが、


うん、このリゾット美味しいですね。


さて、昼食後は、まだ出発まで時間がありそうでしたので、レストランのすぐ下流にある橋を見学に。
ここの橋も回転式だったので、実際に上から見たいということで向かいます。



おお、こういう繋ぎ目になってるんですね。ここから回転するわけですね。

・・・と、おや?向こうに見える船から手を振っていますよ?

おーい、と手を振り返す・・・・じゃなくて、出発するから早よ来いと呼んでます
あわてて戻ります。

が、そこは陽気なイタリア人。ヘイ、お前ら何やってんの置いてってまうで〜、てな感じで大笑いです。
良いか悪いかは置いといて、まあ、笑いがとれて美味しいということで。


■3日目 12:15 
さあ、船は再び出発です。
途中から参加のイタリア人の団体は、後ろのミニカウンター周辺に陣取ってさらに酒盛りしています。
このミニカウンターに係りのおっちゃんが座ってると思ったら、ここで水(ペットボトル)やコーヒーなどが買えたんですね。
もちろん酒も売ってます。
・・・・さっき昼食の時にワインを何本も追加してたよなこのおっちゃん達。
そんな中、友人J氏は前方の船べりに立ち、ひたすら景色を眺めている一方、私は席の後方、昼前まで居た場所で船外を眺めています。
すると、すぐ脇のミニカウンターで酒盛りをしていた途中参加のイタリア人のおっちゃんが、私に声をかけてきます。

「おう、兄ちゃん、これ飲んでみな、うまいぞ」

と言ってるようです。透明なお酒が並々注がれたショットグラスくらいの小さなカップを差し出してきます。

「ほら、グッと一気に飲んでみな」

ということで、周りの人たちも、飲め飲めと大はしゃぎ。
透明な蒸留酒にショットグラス(調の紙コップ)・・・まあ、どんな酒かは推して知るべし。
よぉし、受けて立とう!ということで、一気に飲み干します。こういう酒は口に含んだら負け。
まあ、想像通り喉や胃が焼けるように熱くなります。

「なにこれ、胃が焼けるようだ!口から火を吹くぞ!」

と片言の英語を交えてパフォーマンスすると、おっちゃん達は

「ハハハハッハ!!どうだ、すごいだろう?」
「こいつぁ、45度だ、45度。やるじゃないか、ゴキゲンだろう?」

と、これまた大はしゃぎ。私も、

「なにぃ、45度? そいつぁスゴイが、まだまだ」

と、なぜか応戦
そこからは、もう観光そっちのけで酒盛りの開始です。
イタリア語なんて喋れないのに、身振り手振りと片言の英語で意思疎通できてしまうという、酔っ払いの恐ろしさ。
見かねたおばちゃん(たぶん、おっちゃん達誰かの奥さん)が、

「お酒を飲んだ後に、これを食べるの」

と言って、砂糖(喫茶店とかにある小さな袋入りの)を差し出してきます。

「え?これ砂糖ですよね?」
「そうそう砂糖よ、大丈夫だから試してみなさい」

ということで、酒を煽り、続けて砂糖を口に含みます。
これがまた、なんと、結構いけるじゃないですか。(←でも45度の酒のアルコール度が下がるわけではないことに、もはや気付いてない)

「ほら、大丈夫でしょう?」

ということで、酒盛り再開。気付けば2本目突入

「おめえ、どっから来た?中国か?韓国か?」
「いや、日本だ」
「おお、日本か。いい国だな。スシ!ゲイシャだ!ハッハッハッハハハハ!」
「アハハハハッハハ!」

という、どうみても傍から見ればアホ丸出しで、笑い転げて酒盛りしてます。
いや、でも、こういうのが旅の醍醐味ですねえ。とても楽しいひと時を過ごします。
酒の飲めない友人J氏が前方の船べりから冷ややかな視線で眺めていたような気がしますが、気のせいですね。うん。


■3日目 12:40 Barchessa Valmarana(Villa Valmarana) 
えー、などと笑い転げているうちに次の目的地に到着します。

ここでも、最初にイタリア語の解説、後に英語の解説ということですので、さっきのおっちゃん達と別行動で友人J氏と見学します。


友人J:
「なんか、えらい盛り上がってましたねえ。足ふらついてるんちゃいます?」
tech_k:
「あんくらい大丈夫、大丈夫。酔ってない酔ってないって」
友人J:
「酔っ払いの『酔ってない』ほど当てにならないものはないですねえ」


さて、このBarchessa Valmaranaは建物内部も写真撮影OK。


また、庭園は前回のVilla Foscari Malcontentaほど大きくありませんが、いろいろと植物が植えてあってなかなか素敵です。









こうして、無事2つ目の見学を終え、いよいよ最後の目的地へ向かうところで、続きは次回にしたいと思います。

あ、別に酒盛りが最大のピンチではありません・・・
思いのほか宴会で長くしまったので、次回こそこの旅最大のピンチがやってきます。