遥かなる蒼を探して〜水の都ヴェネツィア〜 第七夜
(第一夜id:tech_k:20110513)
■3日目 13:30
さて、2つ目の見学を終え、酔っ払い(一部)を乗せた船は最終目的地へ向かいます。
ここで酒盛りは終了。各々、周りの景色を楽しみます。
私も前方の船べりに立って、流れる景色と頬に当たる風を楽しみます。
(←決して酔い覚ましではない)
いやあ、のどかですねえ。
■3日目 14:00 Villa Pisani
そうこうしているうちに、最終目的地に到着。
実は二人ともこの段階でここが最終目的地と解っていない。
船着場から少し階段を登ると大きな建物が。
おお、一段と大きな建物です。
ガイドさんからチケットとパンフレットを受け取ります。
どうやら建物は大きな美術館になっていて、また、他にも大きな庭園もあるようです。
実はこの段階で結構な酔っ払いであるので(今更なにを・・・)、ガイドさんの説明を聞くのは友人J氏に任せます。
友人J:
「とりあえず、40分後にここに集合だそうですよ」
ということで、まずは美術館の見学から・・・・
すると、ガイドさんが先に庭園を見学して来いとのこと。
不思議に思いながらも、庭園に出て行くと・・・
なお、美術館と庭園のチケットは別になっています。
■3日目 14:10
庭園の広ささと素晴らしさに圧倒されていましたが、さっそく庭園を巡ります。
友人J:
「どこから回ります?」
tech_k:
「おお!なんか迷路があるぞ!行ってみよう」
ということで、迷路へ行ってみることに。
まあ、円形に生垣を使って迷路にしており、中心に2階程度の高さの塔が建っている、シンプル(←ここ重要)な造りです。直径50mほどでしょうか。
ちなみに諸事情で迷路全体の写真がないので、ネットで拾った全体写真をご紹介。
tech_k:
「とりあえず、ちょこっと行って戻ってこよう」
友人J:
「ほんとにちょこっとだけですよ・・・」
生垣は背が高く、2mくらいあるでしょうか。入口に迷路の地図看板があったものの、一旦入ると生垣に遮られて周りが見渡せません。
とは言え、入口から少し入るぐらいなら道も一本道ですし、二人で覚えていればすぐ戻って来れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・あれ?
振り返ると友人J氏がいません。
あわててて入口に戻っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・あれ?入口どこ?
tech_k:
「おおーーーい、友人J氏、どこーー?」
友人J:
「入口こっちですって、どこ行ってんですかー!」
と、声はすれども姿は見えず。
tech_k:
「と、とにかく急いで戻るわ!」
さあ、マラソンの開始です。
人ひとりが通るのがやっとの通路(しかも円形なのでどの道もカーブを描いている)なので、思いっきりは走れません。
とにかく、早歩きでどんどん、進みます。(←これ敗因)
・・・覚えてるでしょうか。ここまででさんざん酒を飲んおります私、こんな運動したらどんどんアルコールが回るに決まってるじゃないですか。酔っ払ってるのと慌てているので、すっかり冷静な判断ができなくっている私。
落ち着け私。冷静になって脱出作戦を考えるんだ。
作戦1
tech_k:
「あれ?これって壁でなくて生垣なんだから、まっすぐ突っ切ればよくね?」
ということで、入口の方角へ向けて、無理やり生垣をショートカットしようとします。
・・・・・が、何これ?
葉に隠れて見えませんでしたが、なんと生垣は幹が入り乱れていて、人ひとりが通るほどの隙間もありません。おまけに幹や枝が硬いうえに密度が濃くてこじ開けられません。これ、ノコギリか鉈が要るな。
・・・・作戦失敗。
作戦2
tech_k:
「んじゃ、塔から見下ろせば道順なんて一目両全じゃね?」
ということで、入口よりは近くに見える塔へ登って道順を確かめることに。
tech_k:
「塔ってどうやって行けばいいんじゃあああああ!」(←余計迷う)
・・・・作戦失敗。
作戦3
tech_k:
「なら、塔から見下ろしてる人にゴールまで誘導してもらえばいいんじゃね?」
ということで、塔から見下ろしている人に手を振って、助けを請います。
集合時間まで残り15分。遅れれば見知らぬ土地に置いていかれますので、もうなり振り構ってられません。
幸い、塔の上にいる4、5人の観光客の方が気付いてくれて(もちろん日本人ではありません)、OKこっちだ、と誘導してくれます。(←何気に向こうも楽しそう)
tech_k:
「よし、作戦成功!」
と、胸を撫で下ろします。
ありがとう、見知らぬ外国人の方々。このご恩は教訓として一生語り継ぎま・・・・・
・・・・・・・・って・・・・・あれ?・・・・・え?
tech_k:
「ここって、迷路の中心にある塔やないかああぁあぁあああぁっ!!!」
なんということでしょう。(←解決ビフォアー・アフターのナレーション調)
そうです。誘導してくれた方々はどうやら私が塔に行きたいんだと思ったらしく、出口ではなく塔に向かって誘導していたのです。
塔の上で、軽く引きつった笑顔で「ありがとう、助かったよ」とお礼をいう私。(←でも自業自得)
しかし、結果としては作戦2が遂行できると思い直します。
気を取り直して眼下の迷路を見下ろしますが・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・ん?
何ですか、この迷路。小さいながらも、グルっと一周をあっちこっち回らないと出口まで行きませんよ?
tech_k:
「なんでこんな本格的な造りしてんだあああああああああ!!!」
すると入口で友人J氏が手を振っています。
友人J:
「何やってるんですかー。もう時間ないから先に行ってますねー」
tech_k:
「ちょおおお!」
友人J:
「あ、塔の上からの写真撮っておいてくださいねー!」
という友人J氏の冷たい言葉に、いよいよ焦りはMAXです。
後日談)
友人J:
「いや、あれは、先に行って連れが遅れるって言おうとしたんですってば」
さあ、いよいよ時間も無くなってまいりました。
ハッキリ言ってここからはよく覚えてません。いや、酔って記憶を失くした訳ではなく、まさにガムシャラに出口を目指してひた走った結果、途中をよく覚えてません。
しかし、集合時間を5分ほどオーバーしたところで、やっと出口にたどり着きます。
このときほどの喜びは、人生でも数えるほどでしょう。(←でも自業自得)
さあ、集合場所へ向かいます。もう全力疾走です。
ものの1分で到着しましたが・・・・
・・・へ?
誰もいません・・・。最悪の事態が頭を過ぎります。
そこで、慌てて船着場に走ります。
・・・・げえ!
な、なんと乗ってきた船がありません。船着場はもぬけの空。
うわあ、置いてかれてもうた!
ということで、突然ですが「遥かなる蒼」を探す旅はここで終了・・・・・もとい、とりあえずここで黄昏ていても仕方ないので美術館まで戻ります。
するとなぜか友人J氏が。
tech_k:
「ええええー?どこにおった???」
友人J:
「それはこっちのセリフです。戻って来たならちゃんと集合場所にいてください」
tech_k:
「いや、戻って来ても誰もいないから・・・」
友人J:
「あー、ちょうどいまWC行ってましたんで・・・あと、まだ他の人やガイドさんも戻って来ないんですよね。」
tech_k:
「まぢかよ・・・」
友人J:
「あ、他の人たちも集まって来ましたね。」
結局、遅刻したと思ったら、私が一番最初でした・・・という状態で無事合流したところとで、続きは次回にしたいと思います。
今回の教訓:お酒って飲みすぎたらあかんね!
友人J:
「完璧に自業自得ですやん」