織田信奈の野望３

織田信奈の野望 3 (GA文庫)

■独断偏見ミシュラン：★★★★★

ＧＡ文庫で、いや、いまラノベ界で自分的にイチオシの「織田信奈の野望」の第３巻。今回は信奈上洛から朝倉攻めまでです。
１巻２巻も神懸り的な面白さですが、今回はそれに輪をかけて面白い。２巻ラストでちょい役の明智光秀がずいぶんと前面に出てきますが、その腹黒さというか空気の読めなさが大好きです。おでこの広い・・・となると、一瞬アイマスの伊織のような感じかと思いましたが、イラストのみやま零氏はまさに神。とっても魅力ある光秀のイラストにやられてしまいました。
おそらく世間一般では、圧倒的一番人気が予想される半兵衛ちゃんの治療中の「手ブラでふんどし」の挿絵に「ロリコン大勝利！」となるのでしょうが（これを世間一般でいいのか？）、個人的には名物料理対決で良晴に勝利し、「ィヤッホーッ！」と満面の笑みでガッツボーズしている光秀の挿絵が、何よりも今巻の一番の見所と思います。巻頭カラーの「ツン」と澄ました光秀のイラストとは対象的で最高です。まあ、それでも依然、お気に入りは丹羽長秀。
そして何より、浅井の裏切りで窮地に陥り、撤退するまでのシーンは感動的ですね。普段はおっぱい大魔神の良晴の命を掛けた殿の名乗り出はすばらしい名シーンです。ラストの引きも、どちらかといえばずるい！あの引きで最後に涙ながらに馬を駆って撤退して行く信奈のイラストを入れられたら、絶対に４巻を読むまで死ねません。
　今、一番アニメ化して欲しいラノベＮｏ．１です。とういうか、絶対アニメ化して欲しい。

■今日の決めゼリフ

「その通り、俺は天下一の女好きさ。俺が向かうところ、かわいい女の子はぜんぶ俺のもの！たとえそいつが姫さま大名であろうともな！」（by 相良良晴）

ここで死んで逝くであろう足軽たちのことを思うと泣きたくなるのを堪え、精一杯足軽たちの希望の星である自分としての矜持を見せ付けるため、命を捨てる覚悟で残った足軽へ向け鼓舞するセリフです。
涙もこぼれる一番の見所ですね。

■ミシュランの星
★：死ぬまでにあと１回読めばいいか…。
★★：普通に面白い。２年に１回再読したい。
★★★：結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★：非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★：最高！聖書代わりに枕元に必携。