「不可抗力」。なぜそうなったとき私は止めることができなかったのか。
これはそんなお話。


本日、福岡出張からの帰りは羽田までの飛行機です。
私はどうしても飛行機が好きではありません。
離着陸時には靴の中で指を丸めて踏ん張っているひとの一人です。


私は緊張を紛らわせるために自分のMP3プレーヤーで音楽を聴いておりました。
そして羽田に着陸する直前流れ始めたのは……


この指とまれ


♪私の指に〜


♪その指ごと〜連れてってあげる〜


ひぐらしが鳴く〜あかずの森へ〜


♪後戻りは〜もうできない〜


そう、アニメ「ひぐらしの鳴く頃に」のオープニングです。


こ、恐わっ!
なんか滑走路に引きずり込まれてそのまま突っ込んで炎上する飛行機の映像が浮かんでしまいました。


いや、好きなんですよ。ひぐらしの鳴く頃に。ゲームめちゃめちゃ恐いですし。
アニメのOPもいい歌だからこそプレーヤーに入れてるんですよ。
でも飛行機恐怖症の人間に、着陸寸前にミステリックホラーのテーマ曲を聞かさんでもええやろ!
と自分に突っ込んでしまいました。
流れたのは不可抗力。でも流れ始めたときに他の曲に変えればいいものを、そのまま聞いている自分にも腹が立ち、振り上げた手の下ろし場所に困る始末。


「不可抗力」。なぜそうなったとき私は止めることができなかったのか。
これはそんなお話。

クリスマス上等。 (MF文庫J)

クリスマス上等。 (MF文庫J)

■独断偏見ミシュラン:★★★★
ライトノベル界にキラ星のごとく現れた「上等シリーズ」の第1巻。第1回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作品。10月末のクリスマスを意識した時期に、挑戦的なタイトルで出してきたこのノベルが目を惹かないわけがない。即購入。
「前に進む」ということがストレートに出ているような気がします。お気に入りキャラは五十嵐鉄平。
内容的には……24(トゥエンティ・フォー)? あるクリスマスイブの日の物語。物語では1日(というか4時間強)の中で完結するのはまさに24みたいですね。設定的には唐突なところがありますが、ストーリーの組み立ては上手いと感じました。ご都合主義的要素も強いですが、なんだかんだで多くの人の支持を集めている作品なので、結果的によかったのかと。読みやすいし、私は好きな1冊です。


■今日の決めゼリフ


「違うね。俺は――― サンタクロースだ」(by 五十嵐鉄平)


鉄平のことを「薄幸少年」とよんだ槍ヶ岳に対しての言葉。ゆかりを助けると決意し、助けに行くときの決めゼリフですが、ハリウッド映画ばりに決まってまている(と私は思う)ので気に入ってます。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。