■独断偏見ミシュラン:★★★★
最近のライトノベルは2冊目のジンクスがあると思います。どうしても1巻の面白さを超えられない。
しかし、このスレイヤーズにおいては最後の最後までパワーアップし続けるすばらしい作品だと思います。
この2巻ではガウリイの剣の腕のすごさを目立たしているしリナとガウリイのテンポの良い会話もしっくりき始めたし、腰を落ち着けてシリーズ化が決定しただろうことでストーリーもスピード感はあるものの展開に落ち着きがあります。脇役のタリムもいい味出してますよね。
さらに、この第2巻で一番感心したことは、ちゃんと「役者不足」を使っていることです。「役不足」と「役者不足」の区別が付かない人が多い中で、きっちりこの日本語を正しく使ってきたのには感心しました。ヒロインの1人称文体で娯楽性の強い作品ですが、こうしたところに著者の教養が見え隠れしていると思います。
最近ライトノベルに入った人には古い作品ですが、いまだにドラゴンマガジンで「すぺしゃる」の連載が続いているように、不朽の名作ですね。


■今日の決めゼリフ


「お前……そのセリフ、かなりエグイぞ……」(by ガウリイ・ガブリエフ)


リナに対するセリフですが、そのエグさがこの作品の真骨頂ですよね。とても笑えるエグさなんですから。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。