プリンセスはお年頃!(1) (HJ文庫)

プリンセスはお年頃!(1) (HJ文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★
ホビージャパンが創刊した新レーベルのHJ文庫の作品ということで物色してみました。
ここにも榊氏が書いています。あちこちのレーベルにこれだけの作品をクオリティ高く提供する同氏は本当にすごいですね。
さて内容ですが、榊氏十八番設定のオンパレードです。まあ本人も過去の同人誌の原稿の蔵出しと言ってますし…。「男1:女2の旅物語」「一人はプリンセス」「教会に狙われる」「コミカルとシリアスの対比」。どこかで聞いたような設定ですが、この作品はこの作品でしっかりと独自のワールドを持っているので別に読んでいて飽きるということもありません。
1巻と銘打つだけあって、伏線だらけの序章のような巻で、今後が楽しみですね。お気に入りキャラは今のところはナナ・アン・アビアス
HJ文庫では、この他にあと1〜2冊気になるものがありましたので購入してみようと思います。個人的には今年1月に創刊したGA文庫よりは方向性はこちらの方が期待大です。MJ文庫Fのような感じに成長するんではないかと期待しています。


■今日の決めゼリフ


「たとえ裏切られてもその責任は自分でとれるから。どうせ心の底なんてお互いにさらけだす事は出来ないもの。相手の言葉を信じるしかないもの。だったら私は、常に誰かを疑いながら生きていくより、信じて裏切られる方がまだいいかな。だから――信じてもいいでしょ?」(by ナナ・アン・アビアス


『あまり他人を信じるな』というエキノの苦言に対するナナの答え。使い古された表現ですが、物語を読んでいるとナナのキャラがよく乗っている言葉だと思います。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。