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タクティカル・ジャッジメント―逆転のトリック・スター! (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 師走トオル,緋呂河とも
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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第2回富士見ヤングミステリー大賞の準入選作。法廷ものは好きな方なのとイラストに魅かれて購入。
日本の裁判制度に予備審査や陪審員制などが導入されたという仮定の設定でのストーリーですが、主人公(弁護士)のハチャメチャぶりが最高です。お気に入りキャラは山鹿善行。
こういう小説で半分以上が法廷での裁判のやりとりいうのはめずらしいですね。そしてなにより、主人公(弁護士)の弁護方法や反対尋問のやり方などが破天荒というか、よくもそういう言い方ができるなーというところに惹き込まれました。テンポ良く進むストーリーと、有罪になってしまうのではないかというハラハラ感と、一発大逆転の爽快さがうまく織り交ざっていて完成度は高いかと思います。新しいライトノベルの形を作ったと言っても過言ではないと思います。
本当に度肝を抜かれました。でも、なぜかゲーム「逆転裁判」を思い出すんですよね。全然ストーリーも設定も違うんですが。
この本が出たあたりから富士見ミステリー文庫もなかなか面白いものが増えていったと思います。
■今日の決めゼリフ
『雪菜を、頼む。君なら安心だ』(by 水澄陶谷)
なぜか、最後の最後のこのセリフにジーンと来てしまったんですよね。
■ミシュランの星
★:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。