学校の階段 (ファミ通文庫)

学校の階段 (ファミ通文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★
第7回えんため大賞優秀賞受賞作。おなじ優秀賞に「走って帰ろう」もあり、この大賞のときは質が高いものがそろったと思う。
ストーリーとしてはテンポ良く進むし、読みやすいし、各キャラも魅力的で、私はこの本好きです。ですが、好き嫌いが激しく分かれる内容かなと思います。お気に入りキャラは神庭希春。
「なぜ階段を走るのか」、これが全くわからない。なのでこの「階段を走る部」という設定に「なんで」とこだわり続けて読んだ人にとってはあまり面白くないでしょう。実際、薦めてみた友人J氏はこのタイプだったようです。
まぁ、そこを抜きにすれば部vs生徒会とか、美人の従姉妹4人と同居だとか、敵味方入り混じっての四角関係だとか、なかなかいじりまわせる設定もそこかしこに散りばめられているので楽しめるかと。
最近2巻が出ましたがそちらも楽しみです。


■今日の決めゼリフ


「走るのをやめればきっと楽になる。存在しないゴールを目指すなんて、バカバカしい世界から抜け出せる。大抵の人はそうしているし、それが賢い生き方だって言われてる。
だけど
この衝動は止められない。立ち止まろうとも思えない。ゴールが存在しなくても、走り出したら止まらないんだ」
(by 刈谷健吾)


彼らが走り出した理由の片鱗が見れるセリフです。まあ、この先でもっと分かるかなぁ・・・。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。