コピーフェイスとカウンターガール

コピーフェイスとカウンターガール (ガガガ文庫)

コピーフェイスとカウンターガール (ガガガ文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★

第2回小学館ライトノベル大賞佳作受賞作。内容紹介に惹かれて購入してみる。
最近は忙しさにかまけて未読書が山積みになっているが、比較的軽く読めそうなので先ず呼んでみることに。
が、これは当たりでした。ハマった。
主人公の一族の呪いだとか突拍子もないことが出てきますが問題なし。
姉の早苗とはある意味正反対、でも似ている箇所も多い妹の早希。この二人の対比と、ヒロイン(早苗でなく早希と言っていいでしょう)である早希のキャラの魅力がいい味だしています。
まじめで、ぶっきらぼうで、姉と同一視されるのを心底嫌がっているけど実は照れくさいからってところとか、いろいろありますが、やはり最後に主人公が早希のことを見分けたことがうれしくて泣き出すところとかはもう感動です。
早希と主人公が打ち解けてきたあたりはちょっと中だるみ感がありますが、この本の良さは最後まで読めば分ります。早希のかわいらしさにヤラレますね。
まあそんな感じですが、「とにかく読め、損はさせない」という一冊です。というか、何かを選択しなければいけないならこれを選べという一冊でした。
著者のデビュー作ということで、楽しみな方がまた彗星のごとく現れました。ラストは早希か早苗かはホント解りませんでしたね。ドキドキさせられました。


■今日の決めゼリフ

「顔が、真っ赤です」(by 早川早希)
“カウンターガール”の異名が解るラストの早希のセリフ。二転三転するストーリーのラストを飾るに相応しいセリフでした。こいつで打ち抜かれました。


次点「そんなこと気にしなくていいんだよ。君は早川早希だ。大丈夫だよ」(by 平良良平)
姉と同じものが好きなのが嫌な早希への言葉。主人公が早希のハートを射抜いた言葉ですね。ありのままの早希を肯定する男前なセリフです。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。