つい最近、大阪時代の同僚が私の後を追うように転勤してきました。
本日たまたま駅まで一緒になり、彼が私鉄駅の電車時刻案内を見てふと話します。


後輩:
「tech_kさん、僕ね、どうしても納得いかないことがあるんですわ」
tech_k:
「ん? うどんの汁が黒いのは諦めや」
後輩:
「いえ、それもですけどね、あの電車の時刻案内あるじゃないですか」
tech_k:
「ああ」
後輩:
「あの『こんど』『つぎ』ってなんです?あれじゃぁどっちが先か解らへんでしょ?おかしいですって、あれ」*1
tech_k:
「そういやそうやな」
後輩:
「今行った電車の『つぎ』とも言いますし、『こんど』来る電車とも言いますし、あれやったら混乱しますやん。大阪やったら『先発』『次発』。一目瞭然でしょ。なんや東京っておかしいですって。あれでなんでみんな解るんです?」


当たり前に思っているいることが、実は外から見たらおかしいと思う。
文化なんてその際たるもの。日本の中でこうなんだから、今起こっている世界紛争というのは本当に根が深い。お互いの文化を認めることの大切さが、ふと心を吹き抜けた帰り道。


…だから私は後輩に言いました。
tech_k:
「でも、俺ら地下鉄やから関係ないやん」

*1:東京の私鉄の列車時刻案内は「こんど」「つぎ」という表示です。「こんど」の方が先にくる(発車する)電車です。

乃木坂春香の秘密(4) (電撃文庫)

乃木坂春香の秘密(4) (電撃文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★
3日連続でお送りしてきたこの「乃木坂春香の秘密」も本日が最後。先日6月10日発売の④巻です。
いきなりですが、ここまでくると犯罪です。どうしてこの著者はここまで書けるのでしょう。確かにイラストのおかげもあるでしょうが、やはり何というか、青春の甘酸っぱさが上手く出ているとか、男の願望がすべて詰まっているとか、いろいろありますが、やはりキャラの魅力を上手く引き出しているのでしょう。特に、今回は春香に「嫉妬」という感情が目覚めハラハラドキドキさせてくれます。甘甘ストーリーの中にも二人の“好き“という感情の成長が見て取れます。
まぁ、小難しいこと抜きにして理屈抜きに「おもしろい」ですね。あとがきにもありますが「できる限り読みやすくかつ楽しいお話」のコンセプトは完璧なまでに踏襲されていると思います。
一方、イラストのしゃあ氏も全開。この間、二人のクラスメイトの八咲せつなをメインとしたコミックを出すし(連載してますが)、ミスコンだけに大量に出てきた学園の美人らをちゃんと書いてるし…。天王寺冬華とかいいですね…。さらに葉月のメガネなしイラストにはやられました。私はメガネ属性はありませんので、いまいちイラストの中では気に入ってなかったのですが、今回の葉月は最高です。これを期に某小説のユキのようにメガネはずしてくれませんでしょうか…。
えー、話がそれましたが、この二人の手抜きのない仕事が相乗効果を生み、さらに面白いものを生み出していくことが楽しみです。
ちなみに、そろそろアニメ化近いのでは? というか希望。


■今日の決めゼリフ


「空気が読めない男は産業廃棄物か生ゴミですよ〜?」(by 七城那波)


…な、涙が止まらない。


次点:「俺は―――春香といっしょにいたいからな」(by 綾瀬裕人)


こっちの方が④巻の決めゼリフらしいんですけどね…。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。