紅牙のルビーウルフ (富士見ファンタジア文庫)作者: 淡路帆希,椎名優出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2005/09/17メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (37件) を見る

■独断偏見ミシュラン:★★★★★(最高5つ)
5つが続くけど、始めた当初はお気に入りから書くのが書きやすいのでこうなるのだろうか。
閑話休題
イラストの椎名氏の絵は好きだが、決してキャラ買いではなっかったのは覚えている。購入時はどちらかというと同時発売の「七人の武器屋」の方が面白そうに感じていたはず。単に「おもしろうそう」な匂いがしていたので購入したと思う。
「立場が変っても変わらない自分」「誇り・矜持」「大切な人」「恋という初めての感情に気付かずに苛立つ」そんな感じ。お気に入りキャラはジェイド・コルコットだけど、挿絵を見てエルミナもアリかと。
賞の応募作品なので1巻完結の書き方のためでしょうか、当初はジェイドを復讐の手段として利用するつもりだけだったルビーウルフが、いつのまにか仲間の復讐相手である彼をかけがいのない仲間として、男として意識しているのが、またいやがっていた戴冠を了承するのが唐突過ぎる印象でした。しかし、話の展開としてはしっくりくるし、それを補って余りあるパワーをもった作品で、ルビーウルフの闊達さがまぶしいです。少女が乙女(?)に変わって行く物語というのでしょうか、まあ「恋」が成長していく物語ですね。ルビーウルフが初めて芽生えた恋という感情を持て余している感じがいいです。
友人J氏はルビーウルフのような女の子は気に入ると思うのですが、なんせ「『剣と魔法と戦争抜き』のファンタジーを薦めろ」という人なので、薦めてはいますが未購入のようです。


■今日の決めゼリフ


「覚悟はいいか。――国ひとつ、盗りにかかるぞ野郎ども!」(by ルビーウルフ)


まぁ、帯にもなったセリフですし、あらゆる想いが入り混じった決意の言葉なので一番光ってますね。


■参考
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。