会社からの帰り道、後ろからタッタッタッターと小さい男の子が私を追い抜いていきました。
その男の子は私の身長の半分くらい、6、7歳くらいでしょうか、後ろを振り返りながら笑顔で私の横をすり抜けて行きます。
ほらほら前から自転車のおばちゃん来てるよ、危ないよ、などと思っていると、
後ろから今度は小さな女の子がその男の子を追いかけていきます。兄妹でしょうか。


「待ってよ〜」


そう半泣きで追いかけていく女の子。
男の子は道端の花壇を「あはは〜」と笑顔で逃げ回り、2周、3周と妹に追いかけられながら逃げ回ります。

別に本気で妹を嫌がって逃げているわけでなく、そのことをわかっているのか妹も泣き伏せるでもなく、その追いかけっこは続いていました。


何気ない日常の出来事。ただそれだけですが、何かほほえましく、懐かしい感じがした初夏の夕暮れでした。