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- 作者: 上野遊,あかざ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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前巻からの流れをよく作っていると思います。特に今巻は絹ではなく、穂高の心理的成長が見どころかと。根幹にあるテーマはなかなか重いものだと思いますが、文体も結構すっきりしているし、話の展開もスムーズだし、挿絵もどっちかというとエロゲ系なんでしょうが個人的には気に入ってますし、取り立ててここが!というのはないですが安定感のある1冊という感じです。
なお、お気に入りキャラは卯月弥生に変更。山王丸は気に入ってたんですが、郷土芸能を愛する(というかやっている)人間としては今回の山王丸の行動は如何なものかと…。しかし、この物語の中で理子が一番大人で良い味出してますね。
まぁ、着地点は見えているストーリーですが、なかなか途中経過を楽しませてくれるノベルかと思います。今月に3巻目が出ましたが、これから読むのが楽しみではあります。
■今日の決めゼリフ
「つまり穂高は、絹に勝てる女の子になるんじゃなくて、芹沢に選ばれる女の子にならなきゃいけないのよ」(by 滝川理子)
ライバルの絹に勝つということと、好きな相手・芹沢に選ばれるということは違うという理子の穂高への諫言。こういうことを言ってもらえる友達っていいですね。ですが、あくまでお気に入りは卯月弥生…。
■ミシュランの星
★:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。