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- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
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まぁ、学園ものは好きなので取り分けた理由もなく購入。最近は電撃文庫などに押され気味がする富士見ファンタジアですが、こういうのが出てくるのはさすが老舗、と思いました。
「未練」「自分の進むべき道」という感じでしょうか。お気に入りキャラはナルキ・ゲルニ。
個性的なキャラが絡み合ってストーリーを大いに盛り上げています。ジグソーパズルのように上手く組み上がっている印象です。主人公の苦悩、ニーナの焦りなど上手く出ていますし、ナルキたちとのやりとりもいい箸休めになっています。独特の世界観・設定もなかなか練られていていいと思います。
「自分はどうしたいのか」悩む姿を本当にまっすぐに表現している作品ですね。
■今日の決めゼリフ
「ここにいる誰かの将来を、こんなとこで失わせたくないんです」(by レイフォン・アルセイフ)
汚染獣に襲われた危機でも戦おうとしないフェリに対しての説得と言葉です。レイフォンとしても戦うことに抵抗がありつつも皆を助けると決意した上での言葉で、ちょと鼻の奥にツンと来ました。
次点:「あの人たち眩しかったですね」(by フェリ・ロス)
ナルキたち幼馴染3人の会話に入れず、距離感を感じたフェリとレイフォン。その3人をうらやんでレイフォンに言った一言。二人の苦悩が見て取れます。
次点:「よしわかった。気にしない」(by ナルキ・ゲルニ)
レイフォンが孤児であると知って逡巡するナルキたちに「気にするな」とフォローするレイフォンに言った言葉。こういうストレートなことが言えるナルキだからお気に入りです。友情ってこういうことを言うんだろうな…と感じました。
■ミシュランの星
★:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。