神様のパズル (ハルキ文庫)

神様のパズル (ハルキ文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★
文庫化されたので購入してみました。というか某書店でライトノベルのコーナーにあったし…。第三回小松左京賞受賞作だそうです。
「自分とは何か」を知るために一心不乱なヒロインと、ただ何も考えず日々を過ごす主人公との対比がなかなか面白いですね。あとがきで解ったのですが、SFノベルだそうですが…学園青春物語と解説者が言っているのが当たってる印象ですね。お気に入りキャラは鳩村教授。
ストーリーに物理学が関わってきますが、主人公を物理学科の落ちこぼれ大学生にすることで一応ズブの素人にも解りやすい表現で書こうとしている努力が見て取れます。まあ、説明部分がちんぷんかんぷんでもストーリーは楽しめるものに仕上がっていると思います。
しかし、ちょっと展開がわかりすぎたかな。ヒロインの父親が○○なのも、パスワードの文字も早い段階で容易に想像がつくのは私がスレてるのか、わざとなのか。まぁミステリーではないしですしね。
ただ、個人的にはああいうラストは好きではないので3つですが、本当は4つでもいいかもしれません。この作者は気に入ったので他の作品も読んでみようと思います。
友人J氏に薦めたら偶然同じタイミングで買ってたのでネタバレなしにしてます。


■今日の決めゼリフ
「結果だけ鵜呑みにして生きてても意味がない。何でも自分で考えないと、いつか馬鹿馬鹿しい思いをするよ」(by 穂瑞沙羅華)


最近”教えて君”が多いと思います。まず自分で考えることをしないとだめですね。ちょっと自戒もあるので印象に残りました。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。