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紅牙のルビーウルフ〈2〉面影人魚 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 淡路帆希,椎名優
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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1巻を読んで惚れこみ、待ちに待った2巻は即購入。
2巻もことの他良かったです。見所が多いですね。神具の歴史、神国誕生の話、ジェイドのルビーウルフに対する受け応えの成長、ジェイドとフロストの関係の改善、など等、より一層引き込まれるないようです。
ストーリーも軽快に展開し、読みやすい文体と個性的な各キャラの動きなども織り交ざり、さらにパワーアップした物語になっていると思います。ただ、最後にプラージュに行った後の展開がバタバタし過ぎかなとも思えます。文庫全体の厚さに対し、残りこれだけで決着するのかが初めて読んだときは半信半疑でしたし。
3巻が最近出ましたが、こちらも最高の出来になっています。今後ますます楽しみな1冊です。
■今日の決めゼリフ
「いや待て。いきなりそんな生々しい解説はやめろ……ってゆーか、それ、嫌がってない、か? そういう、ことってさ互いの同意とか、さ。いや、こういうの初めてだからわかんないけど……。したのか? 同意」(by ルビーウルフ)
いやー、こういう勘違いしたコミカルな会話がいいですね、この作品は。
次点:「わたしからも条件を出すわ。これから先、決してプラージュの民を差別しないでちょうだい。リゼリルの民と同等に扱うのよ。そして――どうか、末永い繁栄を」(by コーラル・プラージュ)
憎んでも憎みきれない相手に、故郷を託すしかない悔しさといろいろな感情が入り混じった言葉。このコーラルはあまり好きなキャラではなかったのですが、この王女としての最後の責任ある言葉には感心しました。血を吐くような思いというのが読み手にも伝わってくる雰囲気です。
■ミシュランの星
★:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。