わたしたちの田村くん (電撃文庫)

わたしたちの田村くん (電撃文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★
この読後感想を書くのに、何気なく奥付を見たのですが、初版2005年6月だそうです。この「わたしたちの田村くん」から始まり「とらドラ2」まで1年で4冊のペース。これだけのすばらしい作品をこのペースで書き上げる著者竹宮氏には頭が下がる思いです。
ですが、イラストに魅かれて購入したような記憶があります。竹宮氏はこの作品で初めて見たし電撃文庫刊も初めてですが、帯には特に賞とかデビューとか入ってませんね…。
「本当の私を理解してくれる人」というのが良く出ていますね。お気に入りキャラは相馬広香。
帯のあおり文句が「不思議少女系(松澤小巻)&クールなツンドラ系&田村くんが贈る、あなたのツボにくるラブコメディー」とありますな…。ですが、要は「電波系」と「ツンデレ」と「アホ」が一所懸命に、それはもう一所懸命に生きる物語ですね。確かにツボにはきました。相馬編のラストの方は、なんか読んでる方が恥ずかしくなるような青春ですね。既刊2巻ですが、同著者の「とらドラ」とあわせて続きが楽しみです。


■今日の決めゼリフ


「それが現実だからだよっ!」(by 田村雪貞)


相馬に対して「強がらなくていいんだよ」という言葉の代わりにかけてあげた言葉。立ち止まっている“今”から否応なしに、進むために戦い続けなければならない現実へと立ち向わせる言葉。なかなかいいこと言ってあげるね田村くん。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。