四国珍道中(第4夜)


■2日目14:40 「夢の跡だな…」
お茶好きの友人J氏がスーパーマップルで見つけた「碁石茶博物館」。
高知道大豊ICから下りたらすぐのところにあるそうです。ちょうど通り道なので少しは友人J氏の意見を取り入れて寄ってみることに。
着いたのはいいですが、広い駐車場に車は1台もとまっておらず、しかも比較的新しい立派な建物ですが、周辺は草ぼうぼうで、心なしか荒れ放題の様子……。




……なんと閉まっています。入口に何の表記もなし。
おまけに辺りに人の気配なし。鳥の鳴き声だけが静寂にこだまします。



隣に大きい建物がありますが、こちらも荒れ放題
……そちらは大豊町の研修センターでしょうか。立派なガラス張りの玄関前は草が伸び放題。


まさに『夢の跡』という奴でしょうか。地方町村の悲哀を垣間見ます。


■2日目15:30 大歩危小歩危
さて、気を取り直して廃墟?を後にして本日の宿へ向かいます。
が、途中大歩危小歩危峡の近くを通るという友人J氏の言葉に実は心惹かれている、ハンドルを握る私……。


友人J:
「いいですか、この先の交差点を右に曲がれば祖谷の方で、直進すると5分くらいで大歩危ですよ」
tech_k:
「ミスター、あなたの犬はー、ただいま祖谷への道へー、入りましたー」*1
友人J:
「だから分かりやすいボケはいらん言うてますでしょ。行きたいなら遠慮なく行ってください」



絶景なところです。この旅行中で唯一雨が降られた場所ですが、それはそれでまた風情があり、水墨画の世界のようです。川下りもあったので晴れた日に来たら気持ちよさそうです。


さらに、ここでも鉄橋がありました。
絶景の峡谷に雨に煙る鉄橋。風情じゃないですか。

なんとここでも偶然列車がやってきます。ほんと気味が悪いほどの幸運に、撮りたいショットをバキッと納めることができました。


余談ですが、大歩危でちょっと物産館に入ってみたのですが…客が誰もいないんですよ。まあ平日の夕方なんですけど。
おそらく自治体がやっていそうなとこなんですが、妙に最近建ったようなきれいな建物にインフォメーションに女性2人。食堂やみやげ物屋に石の博物館があったのですが、シーンと静まり返っていて、あ痛ってな感じです。いたたまれなくて少しでもお金を落とそうと意味もなくジュースを買ってそそくさと出てきました。


頑張れ、地方自治体。


■2日目16:20 かずら橋
祖谷に行く割には宿が目的なので何も調べていないので、「かずら橋」と普通に案内板が出ているのに惹かれて、ふらりと寄ることに。またまた横道にそれます。


tech_k:
「ミスター、あなたの犬は…」
友人J:
「もうええっちゅうねん!」


さて、このかずら橋。有名なんですねー。不勉強で申し訳ないです。

おお、味のある橋ですなぁ。


おや、渡れるんですね。これはぜひ渡らねば来た意味がありません。「渡り口」の案内板に従って進みます。あれ?一方通行なんですか?

……有料だから一方通行なんですか……ってか、おい、50mの橋渡るだけで500円も取るんかいっ!
血のにじむ思いで料金を払い(尻の穴の小さい男と思われても構わん)いざ渡ります。




なんだかんだで写真撮りまくってお気に入りの様子。



本当に木だけで出来ているんですね。2・3年に1度かけ直しているそうです。
さすがにちょっと恐いです。幼児は不可の橋ですから。



こ、恐っ!まじで危ないってこの橋。そりゃお子様禁止にもなりますよ。



なんとか渡り終えましたが。なかなかスリルと風情を味わえました。ちゃんとかずらの間からワイヤーが入っているのが見えなければもっと恐かったですね…。


さて、渡り終えたところに「琵琶の滝」があるとのことで、一応見に行ってみます。



大樽の滝を見た後ではそれほど大きくなく。道端にある滝なので「ふーん」という感想以外ありません。残念、順番を逆にしてれば良かったです。


さて、このかずら橋ですが、見学するのに駐車場が有料駐車場しかありません。ちょっと歩いたところに『美人食堂』というのがあって、唯一そこが無料駐車場を提供していました。渡るのに500円とられた上に周りが有料駐車場のみというのはちょっと残念ですね。


■2日目17:00 宿へ向かう
さあさあ、時間もないことですし本日の宿へ向かいます。
なんか昨日と同じパターンになってきていますが、ナビは到着予定時刻を18:20と言ってやがります。


tech_k:
「さぁ、さぁ、元気出していくよー」
友人J:
「まぁ、なんにしても安全運転でおねがいしますよ」


こうして昨日と同じパターンになってしまった反省のない2人が、1分でも早く着くべく祖谷の山道をかっ飛ばしていくところで続きは明日にしたいと思います。(明日はいよいよホテル祖谷温泉をご紹介します)

*1:水曜どうでしょうファン以外の方、元ネタは水曜どうでしょうDVD第7弾の名台詞からです。