四国珍道中(第8夜)讃岐うどん八番勝負「後編」


■3日目12:50 池上
いよいよ後半戦に入った八番勝負。次は池上さんに向かいます。しかし、これがまた見つけにくい。おおよその場所は見当がついていましたが、散々ああでもない、こうでもないと行き来してやっと見つけました。

営業時間(〜12:30)を過ぎていますが、何とか列が途切れる寸前に飛び込むことができました。
さて、その池上さんはおばあちゃんが有名ですね。今ではそのおばあちゃんを慕って修業に来た若者が何人かいたので、おばあちゃんは入り口で料金の徴収係をしておりました。元気なおばあちゃんで、みんなによく話し掛けていました。しかし、後ろの今月の標語も気になります…。

ばあちゃん、いつまでもお元気で。


いよいよ6番目勝負(実質5番目)です。
熱々のうどんにシャンプーのようなしょうゆをかけてツルリといきました。うん、うまい!

友人Y氏はここで脱落。友人J氏のをひと口分けてもらっていました。
なお、この池上さんは車で店の前までいけません。車で行かれる方はどこに駐車するか非常に悩むと思います。


■3日目13:30 竹清
次に向かうは竹清さん。ここは高松市街のど真ん中、中央病院の目の前にあるんですが、かえって駐車場がないですね…。
入り口の列に並んでいるときに「名前」と「希望のてんぷら」を告げます。そうすると、うどんを受け取る頃に(混んでると多少待たされますが)熱々の揚げたてのてんぷらを受け取ることができます。もちろん、名前を呼ばれます。

竹清といえば卵のてんぷらが絶品!…なのですが、この時間ではすでに売り切れとのこと…。
そこで私はちくわにしてみました。
卵が食べれなければなんでも一緒だと思っていたのですが、このちくわのてんぷらのうまいことといったら!
ひとくち口にくわえると、サクサクの衣にジューッと油とちくわの水分がしみ出てきてなんともうまい!ちくわでこれなんですから、卵はどれほどかと思うと、リベンジを固く心に誓いました。

出る頃は閉店時間だったのですが、すでに目印の緑ののれんは下されており、なんとも間抜けなショットになってしまいました。
ここはもう一度来よう。


■3日目15:00 山田屋
途中、高松駅にてお土産を買い、いよいよ最終決戦の地、山田屋さんに向かいます。八栗寺を目指せば非常にわかりやすいです。駐車場も大きいですね。

わかってはいましたが、なんとも荘厳なたたずまいです。まさに最終決戦地に相応しい!

中も本格的な作りです。こんな豪奢なところで1杯数百円のうどんが注文できるか半信半疑になりそうです。



最終決戦はぶっかけうどんです。2玉はあるでしょうか。しかし、ここもうまい!
うまいんですが半分涙目になっている自分がいます。
しかしここも意地で完食!完全勝利達成です!
いま私の成分の90%はうどんでできています。



ごちそうさまでした。


■3日目15:15 重大発表
完全勝利を達成したのも束の間。私は鳥坂まんじゅうの往復1時間分が繰り上がったときに考えついたある計画を友人2人に発表します。


tech_k:
「フェリーで帰る!」
友人J・Y:
「はぁ?高速バスちゃいますの?」
tech_k:
「いや、昨夜に配船表を見たら、18:25徳島港発のフェリーが”くまの”になってたから、ハルヒ舞台探訪をやり直す!」
友人J:
「ほんまですか?…まだ八十八番札所と一番札所回るんでしょ?」
tech_k:
「いや、これも何かの縁!往きに失敗した分を挽回せな!間に合う可能性のある限りは、最後まで諦めたらあかん!」*1
友人J・Y:
「言ってることはまともなんやけどなぁ」


さっそく駐車場に戻り、経由地の八十八番札所大窪寺と一番札所霊山寺を入力した上で最後のレンタカー屋を入力します。


『到着予定時刻18:10』


レンタカー屋からタクシーでフェリーターミナルまで約15分。ギリギリです。しかも走るだけでなく見る時間もかかりますからすでにアウトです。


tech_k:
「…よし、頑張れば間に合う!」
友人J:
「間に合ってませんやん」
tech_k:
「俺を信じろ!なんとかする!」
友人J:
「信じてないわけじゃありません。酸っぱいのがいやなだけです!」


というやりとりだったかは知りませんが、車は八十八番札所大窪寺へ向かって走り出します。


■3日目16:15 大窪寺
超特急で山道を駆けあがり、大窪寺到着です。

お遍路さんの終着地点ではありますが、平日だからでしょうか、誰もおらずひっそりとしています。



とりあえず、逆打ちスタートです。

やはり、ありました。「えへへぇー」


本来なら終着地である大窪寺には、一緒に旅をして来た杖を納める場所があり、また、山門にはこうしてわらじが供えられています。


こうしたものを見たときに、なんか旅の終わりを感じて胸にこみ上げてくるものがあります。


さあ、いつまでも感傷に浸っているわけにはいきません。続いて一番札所霊山寺に向かいます。


が、思いの他山道。焦る心を抑えて頑張って車を走らせます。
良い子は絶対にマネしてはいけません。


■3日目17:10 霊山寺
ここまで来ればレンタカー屋まで20分。奇跡の大逆転です。


さっそくお参りをして、無事結願と相成りました。途中は省略ということで。
しかし、願うことといえば、ただうどんを早く消化してくれという悲鳴まじりの祈りのみ。



ここは絵はがきの旅1でも出てきましたのでそのショット探しますが、鯉にえさをやってる危ないオヤジが邪魔で中途半端なショットに。



パンダもちゃんといました。間近で見るとやはり不気味です。


さて、ここでお遍路グッズを買おうとしていたのですがが、この時間と言うこともあり、店が閉っていました。残念。


■3日目17:55 レンタカー屋
途中で渋滞に巻き込まれヒヤヒヤしましたが、無事に帰ってきました。3日間ありがとうプリウス
余談ですがこのプリウス、なんんとおろしたてで私たちが初の客とのこと。しかも最新式過ぎてギアチェンジなど最初は苦労しました。

Pのボタンががギアノブの上に見えますが、パーキングのボタンなんですよー。

マッチ箱みたいなキーをさしてPowerボタンを押すとエンジンがかかります。
ですが、運転しやすくいい車です。アイドリング状態では本当にエンジンがかかっているかわからないほどの静けさです。しかも燃費が抜群!なんとこの3日間の旅を給油なしで走破してしまいました。すごい車でした。
ありがとう。


そうして愛車?に別れを告げ、徳島港へと向かうところで、続きは明日にしたいと思います。


■四国総括
四国さんの道をなめてはいけません。ナビと地図ではわからない絶景の道へ連れて行かれます。


うどん屋さんについてもナビはおおまかなとこまでしか連れて行ってくれません。あとは自分の感で探すのみです。


セルフのうどん屋さんはどんぶりを返すときに、必ず残った汁と割り箸を捨てるところがあります。ちゃんと捨ててからどんぶりだけを返しましょう。


今回の旅行日程の時間はあくまで”頑張って”走った結果です。細い山道を走りなれていない方や、高速道路でいつも左側を走ってらっしゃる方にはおすすめできない日程です。旅は楽しく安全に、をモットーに無理せず楽しみましょう。


フェリーの旅も結構おすすめです。旅情あふれています。

*1:すでにハルヒの映像を見れるように復旧済み