彼女は帰星子女〈3〉 (電撃文庫)

彼女は帰星子女〈3〉 (電撃文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★
いよいよ穂高が告白を決意した今巻も見所満載です。
このシリーズの醍醐味として、各キャラの成長というか心境の変化の流れがしっかり描かれているので感情の変化に付いて行きやすいので、読みやすい軽快さがいいですね。特に今巻では「好き」というのはどういう感情なのか、一部決着がつき、一部は考え始めるところのターニングポイントとなっています。「家族」といいながらも気持ちのすれ違いの続く絹と望にとってもそうなった訳で、この展開をどうしていくか、次巻が待ち望まれる第3巻の引きでした。早く出て欲しいですね。
なお、ちょっと嫌いだった空野星子が、今巻では好きになりました。初めてイラスト出ましたけどなかなかよいですね。


■今日の決めゼリフ


「死んでもいいなんて言うな」(by 福山絹)


自分を犠牲にして絹を助けようとする望への一言。こうした言葉の延長線上に望を「好き」なんだということに早く気づいて欲しいですね。


次点:「……『すればするほど増えるのが仕事』ですか。真理を突いてますねぇ」(by 空野星子)


サラリーマンとしては泣けてきますね…。


次点:「むう。……いざとなればそれしかない、のか?」(by 福山絹)


望の誕生日プレゼントについて大樹から、エプロンドレスを着て『この私が世話してやるんだから感謝しなさいよねっ』と言って、一日望の代わりに家事をやる、ということを提案されて一蹴したものの、他にいいプレゼントが思いつかなくてのセリフ。かわいらしい反応でいいですね。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。