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きゅーきゅーキュート! (MF文庫J)

■独断偏見ミシュラン：★★★★★
著者の前作「鳥は鳥であるために」（全４巻）がすごく面白かったので、今作も期待して購入。
「傷つくことから逃げない」ということがほんとうによく響いてくる作品だと思います。お気に入りキャラは美々津巴。
主人公の前向きな気持ち、短い２日間をともに過ごしたクラスメートとの友情など、たった２日間の出来事ではありますが、魔界の公爵家の末妹であるヒロインと、クラスメートとの心の交流が非常に上手く書かれていて非常に感動的ですね。読みやすくて感動的で、メッセージも分かりやすく、著者の力が十二分に出ている、前作から引き続いての力作だと思います。続きをぜひ出してほしいです。

■今日の決めゼリフ

「『どうせ』って考えるよりも、『もしかしたら』って考えるほうがいいと思うけど」
「……『もしかしたら』って？」
「もしかしたら、みんながキュートを受け入れてくれるかもしれないし、もしかしたら大受けするかも。もしかしたら、キュートの気持ちをわかってくれる人がいるかもだし、もしかしたら、みんながもっとキュートを好きになってくれるかもしれないじゃないか」（by　春日理刀）

「どうせ」と思って逃げているヒロインに対しての主人公の言葉。逃げずに立ち向かえば、その向こうには明るい未来が開けているという感じですね。
というか、私が宝くじを買うときはこういう気持ちです…。

■ミシュランの星
★：死ぬまでにあと１回読めばいいか…。
★★：普通に面白い。２年に１回再読したい。
★★★：結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★：非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★：最高！聖書代わりに枕元に必携。