■独断偏見ミシュラン:★★★★
第9回角川学園小説大賞の奨励賞受賞作だそうです。内容紹介も興味を魅かれましたし、なによりイラストの魅力にとりこまれました。
学園オカルトものというか・・・地球を守るためにエイリアンと戦う地球防衛部のお話です。お気に入りキャラは田中みどりかも・・・。
えーと、なにも考えなければ非常に楽しめる作品かと。
ツンデレのヒロインに、主人公頂点の三角関係、主人公の危機に現れる特殊能力?魅力的で元気いっぱいのサブキャラたちとの、ワイワイガヤガヤの楽しい学園生活、時々シリアスな戦闘シーン、などなど。いまどきの、なんていうでしょうか、萌え?的な要素がうまくかみ合っているかと。
細かいところはおいておいて、ストーリーとしては1本芯が通っていると思うし、設定もなかなか面白い。ハラハラドキドキと甘〜いシーンもたんまりと。
ただし冷めた視線で見ると、ヒロインが主人公を好きになっていく過程が見えないので、ともすれば尻軽女的に見えるかもしれない。いきなり主人公に焼きもちっぽいもの焼かれても、ちょっと唐突過ぎですね。それと男勝りてきな行動力と言葉使いのヒロインに、最後にネコミミメイドで「〜にゃあ」言葉させるのは反則というよりは引きますよ。ちょっと「デレ」の部分で雪崩がおきているのでヒロインのキャラの置き所がイマイチわからなくなります。
まぁ、それ以外は多少のご都合主義は許せるし、の数からもわかるとおり個人的には結構気に入っているので、続刊が出るようなので楽しみにしておきます。


■今日の決めゼリフ


「うるさい! くだらないって言ってるでしょ? 一人でなんでも出来るのが偉いとでも思ってんの? そんなの偉くない!」(赤城雄太)


一人で変質者に立ち向かおうとしていたヒロインが危機に陥ったことを見かねての主人公の言葉。
惚れた相手に平手かましてこのセリフですから、その心配な心うちはいくばくかと、感じさせる言葉ですね。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。