似て非なるもの


私、先日実家に帰りましたよ。


で、夕飯を食べたわけです、母と。


その母は私の目の前でらっきょを食べておりまして、まあ、私は嫌いなんですが、あの酢に漬かってるようなやつありますよね? あれを私の目の前でぼりぼり食べるんですよ。
まあ、そんなわけですから、食卓はすっぱいらっきょの臭いが占拠するんです。


まあ、そこまでは私も我慢します。


食後になっても当然、らっきょの臭いは蔓延してるわけで、そのなかで母はデザートを持ってきたんですね。
なんか最近料理に凝ってるらしく、やたらハイカラなものを作ってるんですが、本日のデザートは近所の奥様方にも好評だったとのことで「ヨーグルトのシャーベット」でございました。


このシャーベット、ただものではありません。ヨーグルトと卵白と少々の砂糖を混ぜ、そこのパイナップルを小さく切って入れ、冷凍庫で一晩凍らせた、まあそれなりに手間の掛かる手作りのものでした。


しかし、みなさん、よくよく想像してくださいませ。
ヨーグルトのほのかなすっぱさと、パイナップルの甘酸っぱさがハーモニーを奏でるこのシャーベット。何かに似ておりませんか?


そう! あたりに漂う、らっきょの残り香とほぼ一緒!!
ヨーグルトシャーベット(パイナップル入り)がらっきょとハーモニーを奏でやがりましたよ。…おいしいデザートタイムが一転、拷問タイムになりましたね。


まあ、そんな真夏の夕暮れの一幕でございます。
らっきょは……嫌いなんです(泣)