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- 作者: 片山憲太郎,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/07/25
- メディア: 文庫
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待望の第2巻がついに出たので購入。
「自分の将来をどう思っているのか」「自分はどうしたいのか」「何になりたいのか」、そんな将来へ向けての壁にぶつかる今巻、主人公は非常に情けなく描かれています。
遅かれ早かれぶつかるであろう現実との直面で、主人公をあえて情けなく描くことで、その問題に対決していく主人公に感情移入がしやすく、また自分にとっても考えさせられる内容になっていたかと思います。揉め事処理屋として生きていく覚悟が主人公に芽生えた今巻でした。
ストーリーとしては続きを書くんだったらこれしかないようなぁという内容でしたが、切彦のすごさをめだたすためとはいえ、リンは殺さないで欲しかったですね、結構気に入っていたのに…。主人公の殺人を躊躇わせる描写はあるのに、あっさり周りが死に過ぎのような感は否めないですね。そのため、余計に戯言シリーズに似ていると思わされるのが残念です。
■今日の決めゼリフ
「少年。本当に大事なことは、他人に相談してはいけない」(by 闇絵)
悪宇商会の誘いに応じるか否かを相談したときの闇絵の返答。他人に指摘されたものよりも自分で気づいたことを重視するものと悟らされます。この意見には賛成ですね。結局は自分のことだから、他人に相談するのはある種の予防線というか逃げなんでしょうねぇ。
■ミシュランの星
★:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。