■独断偏見ミシュラン:★★★★
待望の第2巻。昨今では珍しくなった副題なしでの「2」というタイトルは、いっそ潔さを感じます。また、今巻でも石田あきら氏のイラスト満載で満足です。
前半のラブコメと後半のシリアスが対照的で、読み進めるほどにストーリーに引き込まれていきました。今回は恭子の能力だけでなく、『異なる人々』とは何なのかに踏み込む入口のような内容です。恭子の自分の能力に対する“恐怖”が上手く出ています。
一方で匠の両親が判明するわけですが、ラストの展開には驚きと悲しみがあり、いいところで次巻へつなげたと思います。
今後も非常に楽しみにしている1冊です。
が、今回の伏線で今後の展開というか、話のつなげ方がある程度想像できてしまったなぁ……。


■今日の決めゼリフ


「・・・・・・・・・・・・!」(by 佐倉恭子)


自分の未知の能力に恐怖する自分をわかってもらえないもどかしさ、そして『異なる人々』の問題に関わらせてもらえなくて何も話してもらえない悔しさ、疎外感、怒り。そんなものが凝縮した言葉にならないセリフ。恭子のその思いがヘタなセリフよりも上手く表現できているなぁと感心しました。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。