水曜どうでしょうEXPO 渋谷パルコ小祭


えー、8月の末から体調を崩し、更新が止まってしまいましたがなんとか復活。
無理せず、少なくても1週間に2〜3日程度は更新していきたいですね。



さて復活記念というわけではありませんが、渋谷で行われております「水曜どうでしょうEXPO 渋谷パルコ小祭」に行ってまいりました。
どうバカ仲間の友人J氏もこのために大阪より参戦。9月30日(土)の開催2日目に突撃を敢行しました。



昨年の大祭並みのグッズ在庫を用意ということでしたが、公式HPの日記の初日レポートを読み、売り切れては大変だから朝の9時前には行っておこうと、意気込みも激しく渋谷パルコを目指して突進していった私たちの目の前に見えたのは・・・


なんですか?この人・人・人の列は?!


渋谷の街に早朝からこの人の列。乗り遅れるなとばかりに早々に列に並びます。


しかし、私たちが並んだ後にも、どうバカどもが来るわ来るわ。
あっという間に最後尾が遥か彼方に去っていきました。


そうして30分も並んだころには、


誘導係:
水曜どうでしょうのイベントにお越しの方は、現在列の最後尾は渋谷公会堂の前になります!」


という誘導員の恐ろしい叫びが渋谷の街に響き渡ったのでした。


ちなみに、私が並んだところは会場のパルコパート3から300m弱のところ。渋谷公会堂はさらにここから300mほど行った地点です。最終的にはこの日、列の最後尾はNHKの方まで行ったらしいので・・・最後尾の人は1kmですよ、1kmもならんだんですよ?


恐るべし水曜どうでしょうバカ・・・。


話しがそれますが、なかなか面白いんです。押し寄せる人の並に誘導員がその一言を言った瞬間に、小祭に来た人たちはクスっと笑い出すんですね。一方で無反応なのは一般人。面白いほど区別がつきました。
さて、まもなく開場時間というころに前の方から係員が整理券の配付をしてきました。朝9時前から並んでいる私の番号は・・・


667番!!


いや、もう、笑うしかないですね。いつ入れることになるやら。
しかもですね、この整理券はやけに真新しいんですよ。どう考えても昨夜徹夜で作ったんだろうってな程新しい。まあパルコ側もこんなに並ぶ展示会は初めてだから整理券なんぞ用意してなかったんでしょうなぁ。あったとしても100番までとか・・・。


そうこうしているうちに10時になり、なんとか列が動き出しました
しかし、まだまだ進んでは止まりという状態。会場のビルさえ視界に入りません。
するとですね、開場から小1時間も並んでいるといよいよ一般人、いわゆる普段から渋谷を回遊しているような人たちも街に溢れてくるわけです。そうした人たちが「なんだこりゃ?」てな感じでジロジロ見ていくわけです。この渋谷をジャックした人の列を。
なんかそれが返って誇らしかったですね。なんででしょう?
お前ら、こんな面白いTV番組を知らなくて可哀想な奴らだ。という思いが先に来たんでしょうか。


さて、並び始めて3時間。12時近くにやっと会場のビルの入り口が見えてきました。
ここでも面白い現象が・・・
列をきちんと並ばせるために誘導する三角ポールが「TOKYO FM」のものなんです。会場の隣のパルコパート1のビルにはTOKYO FMの公開スタジオがあって。まあ有名人が来たときは列を作って見るんでしょう。それが今日は、言ってしまえば一ローカルテレビ局の小さな展示会のためにすべて駆り出される始末。パルコミュージアムのポールでないところがまた・・・。


そしていよいよ、開場ビルに突入です・・・がここからさらに7階まで階段に並んだわけです。
ここまでくると、間もなく入れるというドキドキ感に否が応にも気分が高揚します。
いまだ、進んでは止まるというのももどかしくなってきます。4階、5階、6階・・・と進んでいくと、何ですか?
「キャー」という黄色い叫び声、「おぉぉ」という雄たけびが聞こえてきます。
もう皆、「何?何?」と居ても立ってもいられませんが、まだ入り口は見えません・・・。


・・・そしてついにきました。たどり着きました。いよいよ入場です。
いや、混んでますねぇ・・・え?一旦ここで切って入場制限ですか?


なんと私を先頭にして、一旦入場制限。おあずけくった犬のようですが、冷静に考えると空いたところへ一番乗りできるというおいしいシチュエーション。



さあ、いよいよ突撃です。
まず、入り口では、昨年の大祭のVTRが放映されていて(3分くらいのダイジェスト版を延々と繰り返し)、その横には例のどうでしょう竜宮城が。



こちらの竜宮城はさすがに大祭の10分の1程度ですが雰囲気出てます。藤やん犬のぬいぐるみもかわいい?ですね。
VTRは待ち時間に何回も見れましたんで、竜宮城の横でおみくじを引いていると・・・


「おめぇら、早く先行けよ!溜まってんじゃねぇ!ささと行け!」


というお叱りの声が。
思わず、すんませんと謝りそうになりますが、よくよくみると・・・・
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!??!!?!


藤やんではありませんかっ!!!
お、俺は今、生藤やんを見た上に怒られた!(いや、マゾではないですよ?)
もう並んでいる人たちを含め、大はしゃぎです。さっきの黄色い叫び声と雄たけびはこれだったのかと納得。カメラで激写しまくりです。(大祭のときにも生藤やんを見てますが、ステージまで遠い上に撮影禁止だった)

写真の青いTシャツが藤やんです。(ちゃんと写真取れましたが、象徴権のこともありますし、残念ながら掲載は見送ります)


いや〜、危なかった。ちょうど入場制限で区切ってもらえたので、藤やんに会えました。あれがもし、滑り込みで先に入っていたら、会えなかったところです。


さい先良くスタートを切ったところで、展示物を眺めます。
はっきり行って会場は狭く、Z字型の通路に沿ってすすんで終わり。50mあるかないかです。そこをみな1列にならんで、のろのろ歩いて・・・というかほぼ止まってばかりでしたが・・・見て回るわけです。
展示物もボードが多いのですが、このために新たに製作された貴重なものです。見所もたっぷり。サイコロ6で使った実物の行き先フリップなどはいいですね。さらに、そこかしこの壁にD陣の書き込みがあり、それを読むだけでも見所ありました。

特に、雪面の飛び魚バレンチノ(当然「ヴァ」ではありませんよ?)の革?ジャンの実物が飾ってあったのは良かったです。


残念なのは、小祭は展示物に乗ったり触ったりできないことですが、たくさんの人に見てもらうにはいたしかたないかと。昨年の大祭でカブにまたがったり、リヤカーを引いたりしたので、私としてはまあ、できなくても満足です。(そもそも大祭に行ってなければこういうもんだと思うでしょう)


結局、なんていうんですかね、雪面の飛び魚とか、サイコロのフリップとかが、さも貴重な歴史的遺物のように、まるで博物館で開かれる大英博物館展のようなありさまで、ガラス張りケースにスポットライトを当てて展示している様はすばらしい演出だと思います。
番組を知らない人にとってはまぁゴミにしか見えないものが、我々どうバカにとっては人類史上貴重な遺物と同等に扱われています。ツタンカーメンの面だ?唐代の壷だ?それがどうした、バレンチノの革ジャンだってよっぽど価値在る人類の財産だ!ってなことになってるわけです。
大祭は、スケールのでかさで展示物を当時の雰囲気さながらに再現したものでしたが、この小祭はひとうひとつを貴重な番組の遺物として「さあ見やがれ!これが例のアレだ!」的に堂々と見せているわけです。会場のスペースの都合も大きいのでしょうが、単に大祭をダウングレードさせただけでなく、小祭は小祭としてあたらしいイベントとして構築したこの演出の違いには、あらためて関心させられます。


などと思っていると、最後はグッズ販売コーナーです。
いや〜、どうでしょう、この清々しさ。年貢を払わねぇ奴ぁ帰えさねぇ!といわんばかりです。レジを通らないと出口ありません。
おまけに、販売コーナーの壁の書き込みを見てください。





ええ、年貢を納めますとも。
Tシャツは当然予備を含めて2枚!パーカーもこれからの季節にぴったり!名セリフタオルは必須でしょう。タバコ吸わないけどジッポもええやん!
てなありさまでグッズに群がる人だかりに突撃をかまします。


そして、ついに会場を出た私たちの前には、一息つく間もなく、新作ストラップのガチャガチャの台がズラリと並んでます。さらに年貢を納めろってかっ!と思いつつも、ついつい、財布の中のありったけの100円玉を握り締めてしまう自分がいるわけです。
そうしてその時がやってきました・・・・。


背中に入場町の列を見ながら、ガチャガチャをやっていると、ふたたび「キャー!」「うおぉぉ!」という叫び声が。
ハッと振り向くと、再度藤やんが並んでいる人へのサービス・・・もとい、列の整理にやってきています。
列に並んでいる人たちは疲れも吹っ飛び、その興奮たるや絶頂を向かえるわけですが、今思うと、みな決して列を崩そうとはしなかったですね。礼儀正しく、分別のあるのがどうバカですね。普通にアイドルとか来たら、将棋倒しですよ。


閑話休題
列に並んでいる人たちは、次々と藤やんを呼び寄せ一緒に写真を撮り始めました。私はどうでしょうメンバーで一番のファンは藤やん。
「うらやましぃ」そういう思いが沸き起こったわけです。
普段、有名人だろうがアイドルだろうが、街で見かけても「ふーん」で済ませてしまう私ですが、この機会ばかりは我慢できません。気づいたら友人J氏に自分のカメラを放り投げ、叫んでいました。


「藤村さん!一緒に写真お願いします!」


快諾してくれた藤やんにむかってあまつさえ


「肩をくんでもよろしいですか?」


といいましたよ。それも快諾いただいて、二人で肩を組んで記念撮影。

一生の宝です。
写真の中の私、満面の笑みです。(さすがに象徴権等ありますので、掲載はできませんが)


こうして最後の最後にサプライズがあり、大満足のうちに小祭探訪は終了したのでした。


後日、日記で、5人目のどうでしょう班ということで、私たちの心情に理解をしめしてくださっていましたが、でもきっとあの日の藤やんならきっとこう言いたかったと思いますね。


「おめぇら、バカじゃねぇのか?
俺は単なるスタッフで、大泉やミスターじゃねぇんだぞ?
俺見てキャーキャー騒いだり写真とって喜んでんじゃねぇ!
何しに来てんだ、展示物を見やがれ!」