南九州不完全制覇700キロ 第二夜


■1日目12:30 東九州自動車道
ナビが示すには、鹿児島からサンメッセ日南までは高速道路で北上し、そこから宮崎自動車道に入って宮崎市に抜け、そこから南下した方が早いそうです。
しかし、旅情といえば一般道、さらに同じ道を戻ることになるのはつまらんという友人J氏の論理の下、東九州自動車道(この道は鹿児島空港の南あたりから東に分岐し、宮崎県との県境くらいで高速道が終了します)から東に山を抜けて直線的に向かうルートを敢えて選択。ナビ上の時間も到着予定時刻が15分遅いだけ。



しかし、この東九州自動車道で一言どうしても言いたい。


「なんでこんなに追い越し車線がないねん!」


この高速道はいわゆる対面通行の片側1車線の高速道です。こうした高速道はIC(インターチェンジ)ごとや5キロくらい毎に渋滞解消のために一定の区間で追い越し車線を用意しているものですが、まったくと言っていいほど追い越し車線がありません。
到着予定時刻がほとんど縮まらず、非常に精神衛生上悪い高速道です。


■1日目12:50 国道222号線 道の駅「酒谷」付近
さて、ようやく一般道に入り国道222号線を日南へ向けてひた走ります。
それにしても、のどかな田舎風景です。見渡す限り、畑・水田・山しかありません。路線バスも走っていますが、日に3〜5本程度みたいです。


のどかなドライブを楽しんでいましたが、宮崎県に入ると、というかこの後宮崎県内全般で悩まされることなんですが、いわゆる「田舎の香水」の香りがすごいです。
快晴に恵まれ気温も高いので窓を全開にして走っていましたが、ところどころで結構この「田舎の香水」が漂ってきました。


ドライブとしては素晴らし道ですがご注意を。



長々と走ってきましたが、ようやく到着予定時刻が14:00前後まで縮まりましたので、ここでちょっと休憩をとることに。
道の駅「酒谷」に寄ってみます。
湖の横にあるこの道の駅は展望台などもあり、なかなかいいところでした。天気が良いこともあり、湖の眺めや芝生が気持ちよかったです。




ここの売店ではいろいろと地場のものを売っていて、また野菜の即売などもしていました。
友人J氏はドライフルーツのマンゴーを買っていましたが美味しそうですね。
ここの観光案内には棚田が名物とありましたが、この道の駅周辺にはない様子。もっと時間があれば棚田の見物もいいですね。いい写真が撮れそうです。


■1日目14:00過ぎ サンメッセ日南
山道から一転、海に突き当たると海沿いの道220号線を北上。気分爽快です。



そうするとやがてサンメッセ日南の案内が見えてきます。わかりやすいので別段通り過ぎることはありません。



入口の坂を車で登ると、やがて入園口に。
入園口では車に乗ったまま入園料を支払います。駐車料は無料で、車に乗っている人数分支払う形式です。



さて、サンメッセ日南ですがモアイ像はほんの一角に過ぎません。敷地だけは広大なレジャー施設というかテーマパークなんですが…ここを一言で表す言葉を私は持ちえません。とにかく不思議な施設です。
土曜ということもあり程良い混み加減でしたが、平日に来る勇気はないですね。


山の斜面にある施設ですのでアップダウンがきつく、施設内移動にはカート(ゴルフで使うカートと同じです)の貸し出しもしていました。結構借りてる人多かったです。これを借りれば移動も苦しくないですね。私たちはモアイ像のみが目的ですから徒歩で散策することに。
しかし、あっさりと見つかる…。




大泉さんとミスターがモアイ像を見つけた小芝居のシーンの坂です。第一駐車場から出た目の前の坂です。



大泉さんがこけた(振りをした)場所と転げ落ちた斜面です。



絵はがきのショットはこんな感じでしょうか。


さて、このモアイ像ですが「世界で唯一、公式に複製を許されたモアイ像」だそうです。どうやら本家イースター島のモアイ像修復のお手伝いをした関係で、公式に許可されたようです。そう言われると、なんとなくモアイ像も素晴らしいものに見えてきます。現金な私です。
そうするとここのテーマパークはイースター島がテーマなんでしょうか。それにしても怪しさ大爆発です。



どんなジンクスが……?


さて、絵はがきの旅2で大泉さんがモアイ像を発見した後に転げ落ちた斜面を横から撮ってみました。



テレビでは、たいしたことないのに大げさだな…と思っていましたが、実際に見ると、ここ怖いですよ。段差もあるわ、急だわ、そりゃ擦り傷もできるわけです。



他にも見所満載のサンメッセ日南でしたが、太陽の大分傾いてきましたので早々後にします。


ちなみにお気に入りのモアイはこれです。



■1日目14:30過ぎ 寄り道「鵜戸神宮
ここから北上すればすぐに「鬼の洗濯岩」になります。
しかし、このサンメッセ日南のすぐ南に鵜戸神宮という神社を見つけました。先ほどサンメッセ日南に来るときに気にはなっていましたが、時間に限りもありスルーしてきたところです。
しかしながら友人J氏が小さいころに来たことがあるかもしれない、ということをしきりに確かめたくてちょっとUターンして行ってみることに。


駐車場からはさらに一山越えて10分ほど歩きます。が、なんかおかしい、いやな予感がする。




階段を上り、トンネンルを抜け、階段を降り、ようやく鵜戸神宮の入口が見えます。
が、すぐ横には駐車場が……いやな予感が当たりました、別ルートから行けば参門の前まで車で行けたのです。


気を取り直して本宮まで行ってみます。参門からさらに5分程度歩きます。
しかし、海に面した神社も珍しいかと思いました。有名どころには厳島神社とかもありますが、あれはどちらかというと「海岸」にあるわけで、この鵜戸神宮は「海沿いの岩壁」にある道の険しい神社です。




本宮はなんと岩壁の穴の中にあります。




ふと立ち寄ったところですが、非常におもしろいところでした。ここはお薦めスポットです。それと皇室縁の由緒正しい神社みたいですね。


余談ですが、この本宮の前の崖で「運玉」投げができます。





この運玉は飴玉くらいの大きさで、茶色い玉です。
玉に願いを込め、岩の上にあるしめ縄の輪の中に向かって投げて、見事輪の中に入れば願いが叶うというものです。岩に空いた穴に入ればなお吉兆のようです。まあ輪投げかストラックアウトみたいなものですね。
玉は5個で100円。さっそくチャレンジです。男は左手で、女は右手で投げ入れるそうです。これがまた、楽しい。この神社は見て楽しみ、投げて楽しめるとこでした。


……込めた願いと結果は聞かないでください。


■1日目15:30過ぎ 鬼の洗濯岩を探して
原付西日本に出てきた鬼の洗濯岩。
事前にちゃんと調べておけばよかったんです。ええ、事前にちゃんと。



ナビが指し示す「鬼の洗濯岩」の場所は……なにもない、単なる海でした。満潮時というのも間が悪かったみたいです…。
散々、探しましたが、結局見つからず、時間切れアウト。
帰ってきてネットで調べると、ちょっと違う場所でした…。
俄然、テンションは下がります。


■1日目16:00過ぎ 青島海岸付近
絵はがきの旅2で一瞬出てきた青島海岸。
寄るつもりでした。
寄るつもりでしたが、ロケ地を探す時間がなくスルーすることに。
バイパス道路を降りて一般道で砂浜の入口前まで行きましたが、テンションが下がっているところに周辺の駐車場がすべて500円均一ということを見て(30分200円とか、無料とかそんな感じだと思っていた)低いテンションがさらに低下。


■1日目17:00 シーガイア
当初は寄るつもりがなかったのですが、せっかくだから外見だけでもということで、シーガイアのオーシャンドームを見に行きました。すでに日が暮れかけています。



5月〜9月のみ営業ということで、当然閉まっており、目の前を駐車場を一周しながら写真を撮って早々に退散しました。人もおらずひっそりとしています。


宮崎市内を抜ける。
それにしても住んでいる方には申し訳ないですが、宮崎市内の渋滞はひどい。
偏見ですが、宮崎で渋滞に巻き込まれるとは思ってなかったのですが、下手な都市よりひどい渋滞です。たまたまでしょうか?

しかもです。右折レーンがない交差点でものすごい渋滞していたります。帰宅時間ということももありますが、さして広くない道で信号が3回変わってもまだ右折の車が詰まっていて通れないというのがざらでした。


さらにさらにテンションが下がります。


台湾で土砂降りの黄金神社にお参りしてもめげなかったこの二人ですが、こうしてテンションの上がらない、珍しいパターンの旅行となりました…。
日もどっぷりと暮れて、トボトボと綾へ向かうところで続きは次回にしたいと思います。
何かテンションが上がることがおきるのでしょうか?