南九州不完全制覇700キロ 第三夜


■1日目18:10 綾陽亭到着
いろいろあった一日でしたが、なんとか本日の宿「綾陽亭」さんに到着。


ここで、一応補足をしておきます。
ときどき見かけます「陵陽亭」と「綾陽亭」は同一のものです。
各部屋にある宿の案内に、大泉さんが昔書いた紹介のコラム記事がスクラップされていたので間違いないでしょう。
どちらも「りょうようてい」と読みますが、これはどうしてこうなったかはわかりません。散々、ネットで調べましたが、結局は「酒泉の杜」の施設内にある宿泊施設は「綾陽亭」になります。変換ミス・校正ミスか、昔は「陵」陽亭という名前だったのか…。


さて、その綾陽亭さんにチェックインします。


フロント係:
「tech_k様、大変申し訳ありませんが、本日はご予約いただきました部屋が満室になってしまいまして……」


tech_k:
「は?」

おいおいおい、ここにきて宿なしか?他の宿に回されるのか?
なんだなんだそれは、不穏当な話じゃないですか。


フロント係:
「……代わりに『特別室』をご用意させていただきました」


tech_k:
「!!」


なんと、一発大逆転。本館唯一の「特別室」に変更です。この展開はさすがに予想外です。


綾陽亭さんは本館に一般客室が9部屋と特別室が1部屋。これとは別に別館が6棟。別館はコテージの様にそれぞれが独立した建物。当然、我々は本館の一般客室を予約したのでした。


一般客室と特別室の違いは以下の通り
和室:12畳→12.5畳
リビング:8畳(ベッドスペースなし)→17.5畳(ツインベッド付)
そして檜風呂が全室に付いています。


期待に胸を膨らませ、特別室に案内されます。



おぉ!



おおぉ!



おおおぉ!
素晴らしい。素晴らし過ぎます。


なんて広々とした部屋でしょう。などと感動していると、仲居さんがお茶を持ってきてくれました。
なんと抹茶と羊羹です。


さて、あまりの部屋の良さに一息つくのも忘れ部屋の探索です。



檜風呂も洗い場が二人分もあり、足を伸ばして浸かっても十分余裕のある風呂桶。
檜のすのこも敷いてあり、非常に気持ちのいい部屋風呂です。



おぉ、これがリビングですね。



ツインのベッドスペースもあり非常に広い造りです



部屋からは裏手の川に掛かる橋も見れます。


特別室はその名前に恥じない素晴らしものですが、他の一般客室も檜風呂が付いていますし、8畳のリビングスペースもあるわけですから、そちらも広々とした良い部屋なのでしょう。


■1日目18:30 大浴場へ
さて、夕餉の時間を19:30に設定し、一日の疲れを癒すべく先に温泉に浸かることに。
この大浴場は「照葉の湯」という名前で、日帰り入力も可の大浴場です。


宿泊者はこの大浴場の入口にある受付でバスタオル等を受け取ります。部屋にあるのは部屋の檜風呂用です。
さすがに写真はないですが、少し解説すると、前述の通り部屋数の少ない宿ですので、宿泊客はこの時間帯は非常にゆったりと大浴場を堪能できます。洗い場も脱衣場もゆったり使えます。
中は数種類のお風呂が楽しめます。
薬風呂や酒風呂などもあり、電気風呂・ジェットバスもあります。サウナは乾式と湿式の二種類と水風呂もあります。
温泉は大きなお風呂とは別に小さな源泉風呂もあります。源泉風呂の方はお湯のヌルっとした感触も楽しめ、まさに温泉という気分を味わえます。
お湯の温度は、ちょっとぬる目のような気がします。あとシャンプーはリンスインシャンプーです。男湯しかわかりませんが。


なお、男湯は1階、女湯は2階にあるのですが、珍しく、浴場が吹き抜けになっていて、ぶっちゃけ女湯からは男湯が見下ろせます。おそらく、女湯は縁までは十分スペースを取っているのでもちろんお互い姿は絶対に見えませんのでご安心を。それにしてもなかなか面白い造りです。


しかし、残念なのはこの大浴場は23:30までしか利用できないこと。
朝も使用できません。
ただ、宿泊者はすべて部屋の檜風呂を使うことになるのですが、この檜風呂も温泉になっていますし、雰囲気のいい造りなので、別に不満ではありません。


■1日目19:30 夕餉
夕餉はどの客室でも自分の部屋で食べることになります。
各部屋専属の仲居さんが付いてくれて、懐石料理を順番に上げ下げしてくれます。
事前に、食べるのは早い方ですか?などと聞かれたりして持って来るタイミングを計ってくれます。
実際、男二人ですから食べるペースは速いのですが、まったく不満のないタイミングで持ってきてくれました。
さて、その料理ですが、まさに絶品の連続。出てくる度に「これは美味い!」と感動していました。


中でも感動が大きかったのは、



氷の器です。素晴らしい。
刺身の数種盛りですが、山女魚の刺身があり珍しかったです。



手前の器が「冷やし卸し蓬うどん」です。これがまた絶品。
あまりに美味しいので大きい器で山盛りで食べたいと言ったら、「少ないから美味しいんですよ」という仲居さんの返事もナイスです。
奥は「宮崎地鶏の石焼」です。
とにかく、どの食事も絶品の連続で、あっというまに平らげました。さすが、どうでしょう一押しの宿。


■1日目21:00
ここは酒造会社が運営している、お酒のテーマパーク「酒泉の杜」の中にある宿のため、お酒も非常に美味しかったです。美味しい料理についお酒も進みます。
どいうことで、大満足の夕餉も終了し、ちょっと横になるかとベッドに横になったわたしは終に目を覚ますことはありませんでした。


いい部屋に泊まったのに、不覚。


■2日目朝
ふと目が覚めるともう明るくなっています。
まあ寝ちまったもんはしゃあないか、と朝風呂を堪能することに。



部屋の檜風呂を使います。
大浴場とは違い、こちらはこちらで味のあるお風呂です。
細かいですが、こちらはシャンプーとリンスが別でした、洗顔フォームもありました。



朝の部屋からの眺めもまた爽やかです。


■2日目8:30 朝食
朝食は部屋ではなく、食堂になります。
前日に和食・洋食のどちらにするかを聞かれます。
当然、ここは和食です。
あえて写真は撮りませんでしたが(というかカメラを忘れました…)、こちらも非常に美味しくいただきました。ご飯は3杯お代わりしました。
朝食の時間は遅めにしましたが、7:30から大丈夫です。


■2日目9:00 チェックアウト
非常〜〜に名残惜しいですが、いよいよチェックアウト。
専属の仲居さんが部屋まで挨拶に来てくれました。
非常に行き届いたサービスです。


この綾陽亭さんはちょっと古めの近代的な宿で3階建て。1回に大浴場やお土産屋、2階に宴会場や食堂などがあり結構大きな建物でした。



もう少しこじんまりした建物(日本家屋)を想像していたので、最初こそ、あれ?と思っていましたが、いざ泊まってみると、素晴らしい部屋とお風呂に行き届いたサービス。そして何より絶品の食事。
最高です。さすがどうでしょうさん一押しの宿だけあります。120点!!


ここも必ずまた来ようと心に誓い、
こうして、後ろ髪を引かれながらも宿を後にしたところで、続きは次回にしたいと思います。