南九州不完全制覇700キロ 第六夜


さて、最終日である3日目も明け、早々に竹田へ向かいます。
鹿児島でもそうでしたが、熊本に来たのに熊本城も水前寺公園も見ずにただしゃぶしゃぶを食べて去ってゆく我々って・・・。


竹田へは熊本市からは国道57号線を延々と東進し、阿蘇を経由して抜けていきます。57号線は車通りも多く、大型車も頻繁に行き来している幹線道路です。
途中に1箇所だけ、曲がりくねって急な山道(と言っても道幅は十分広い)もあります。



道中には阿蘇山もあり、時間があれば山頂まで行ってみたかったですね。
また、竹田に入れば「岡城」もあり、いろいろと見所たっぷりです。


友人J:
「白糸の滝なんてありますね・・・ここから5kmってありますけど行かなくていいんですか?」
tech_k:
「うーん・・・5kmは遠いな。魅力的だけどスルーしよう」


なんてことを話しながら、道中の名所をすっ飛ばしてひたすら道の駅へ向かいます。
本日は、ただ姫だるま工房さんへ行くだけでなく、せっかくだからすこし過ぎたところにある道の駅「原尻の滝」へも行ってみようということに。


■3日目9:40 道の駅「原尻の滝」
熊本を8:00に出発し、延々と走り続けて道の駅「原尻の滝」に到着しました。
ここは原付西日本のときに立ち寄り、ゆでもち対決をしたところですね。


ところがです、肝心のゆでもちを売っていません・・・。
この道の駅は売り場の建物がいくつかに分かれているのですが、全部回ってもゆでもちの“ゆ”の字も見当たりません。
しかも映像を元に対決場所を探したのですが、どこを探してもカメラアングルに該当する場所や、背景に移っていた建物が見当たらないのです。



見回せば、道の駅の建物も、駐車場も、公園のようなスペースも、すべてここ数年以内に作られたような真新しいつくりです。どうやら、全面的に作りかえられているみたいです。

散々探し回りましたが、あまりにも環境が変わりすぎているようで断念。
ゆでもちも食べれず。


無念の思いですが、せっかくだから「原尻の滝」を見学します。
そうです、道の駅「原尻の滝」は単に地名でなく、この滝の横にあるからこの名前なんですね。
この原尻の滝は、前回の四国の大樽の滝と同じく「日本の滝百選」の1つだそうです。


余談ですが、その日本の滝百選(にほんのたきひゃくせん)は、 1990年環境庁(現在の環境省)と林野庁の後援の下、緑の文明学会、グリーンルネッサンス、緑の地球防衛基金の3つの団体の主催により日本の滝選考会が行われ、日本国内から応募のあった517の滝から選定された日本を代表する100の滝で、近年では選定されたことにより観光客が増加し、滝周辺の環境が悪化するなどの問題も起きているそうです。(ウィキペディアより抜粋)


さて、この道の駅は、どちらかというと盆地というか水田(畑)の真ん中にあり「なんでこんなところに滝があるんだろう?」という疑問が湧きます。
しかし、滝の方へ歩いていくと、唐突に滝が見えてきます。



川が陥没して滝になったんですね。



幅もあり、また水量も豊富で、なかなか見所のある滝です。さすが百選に選ばれるだけのことがあります。滝の全景を見渡せる吊橋もあり、また、川原へ降りる階段もあり、いろいろな角度で楽しめます。
幅があるので、さしずめ大分のナイアガラの滝といったところでしょうか。




滝を眺め、幾分溜飲の下がったところで、原尻の滝から姫だるま工房へ向かいます。
地理的に見ると、熊本空港から見て姫だるま工房、岡城、原尻の滝の順番に東に伸びています。そのため、この原尻の滝からは引き返すことになります。


■3日目10:40 岡城
原尻の滝に向かう途中でみつけた岡城にも行ってみることに。
滝廉太郎作のあの「荒城の月」の元になった城がこの岡城です。


車でふもとの駐車場まで行き、そこからさらに徒歩で登ります。
入場券は駐車場の片隅で売っています。


なんと入場券は登城手形の形のしおり、そして案内パンフレットが巻物になっています。
これは面白いですね。



さて、この岡城は「城址」となり、建物類はありません。
しかし、山の尾根沿いに広大な城を築いており、そこかしこで石垣の美しさを楽しめます。また山の景色も美しく、紅葉の季節に来たらさぞかし美しい眺めでしょう。
こんな山の上に、これだけの石垣で城を築いたのはさぞすごい工事だったろうなぁ、と古に思いをはせ散策します。







本丸跡にはこうした神社がありました。



自然も多く、空気もさわやかで居心地の良い場所ですが時間も押し迫ってますので、
いよいよ本日のメイン、この旅の最後の探訪地「後藤姫だるま工房」さんへ向かいます。

・・・が、そちらの探訪記を書いていましたらちょっと長くなってしまいましたので、今回は短くなりますがここで区切って続きは次回にしたいと思います。
次回はいよいよ最終夜となります。