バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★

ファミ通文庫第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作とのこと。
久々に衝撃を受けた1冊です。これだけ面白い本とあった感動はおそらく『乃木坂春香の秘密電撃文庫刊)』に出会って以来だと思います。
ダメダメな主人公、好意を寄せる女性、ツンデレ、幼馴染?、学生生活など、まあ周りを見渡せば似たりよったりの設定で、なおかつ「試召戦争」のキャラを召喚して数値でバトルなんてヘタすれば遊戯王のパクリとの謗りを受けかねないものです。ですが、そうしたありふれた設定をここまで面白く書ける著者はすごいですね。ダメというかバカな主人公が時折見せる「漢(おとこ)」なところも感情移入しやすいのかな?
ラストも「!」と思わせる、とにかく最高の学園ラブコメですね。各章の最初に試験問題と主人公達の解答、それに対する採点した教師のコメントが載っているんですが、これは腹抱えて笑ってしまいました。この著者のギャグセンスがツボにはまりました。
もちろん、魅力的なキャラを描いているイラストの葉賀氏も申し分ありません。
4月には2巻も出るようですが、ぜひ末永いシリーズにして欲しいです。今一番、友人J氏に薦めたい1冊ですね。


■今日の決めゼリフ


「変わった不幸の手紙だね」(by吉井明久)


好意を寄せる姫路が書いた誰宛かわからないラブレターをふと見てしまっての一言。そりゃあ、好きな相手が自分以外の誰かに書いたラブレターなんて、自分にとっては不幸の手紙以外何ものでもないですね。まあ、吉井の誤解なんですが。
こうしたひねりの聞いたセリフ回しは大好きです。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。