くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫)

くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★

富士見ファンタジア文庫で「気象シリーズ」を書いている清水氏がいよいよHJ文庫に登場。
実は、気象シリーズは食わず嫌いで読んでないです…。が、HJ文庫には期待しているのと、清水氏のネームバリューと、イラストと内容紹介(理由としては十分ですか?)にひかれて購入。
という不順な動機で購入しましたが何と大当たり。ツボにバッチリはまりました。
運命は自分で切り開くもの。とうか、受験や資格など試験で順番が決まる現代社会に一石投じる意欲作という感じでしょうかねぇ。
ともあれ、「くじびき」で運命を決めるという大陸最大の宗教「ソルティス教」の見習い修道女であるヒロインのメイベルがくじびきが大嫌いという設定がイケてますね。そして生真面目にソルティス教を信仰しているナバルとの掛け合いが面白い。
さらに、なんというかナバルに対するメイベルの思い(反応)が非常に初々しいですね。まるで冷たい水に浸した新鮮なレタスのようなシャキシャキ感を感じます。
これはホントに大当たりでした。戦闘シーンあるけど友人J氏には読ませよう。


■今日の決めゼリフ


「もうイヤ。くじびきなんて、大っキラぁ〜〜〜〜〜〜〜〜イっ!!」(byメイベル・ヴァイス)


修道女の言っていいセリフではないですが、ご愁傷さまです。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。