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- 作者: 清水文化,牛木義隆
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
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意外にツボにはまったくじびき勇者さまの第2巻です。前回から続いての登場です。
前巻は旅立ちまででしたが、今回はナバルとメイベルの二人旅がいよいよ始まります。ナバルを男として意識しているものの恋愛ごとにはトンと初なメイベルと、生真面目で気配りができるものの恋愛ごとはまったく意識していないナバル。二人の内面がさらに描かれたことでさらに面白さパワーアップです。
ただ、道中をもう少しゆっくり描いていけばいいかなと思います。ストーリー進行としてはまったく支障がありませんが、面白いと思っている物語だけに、もっとじっくり読みたいという思いがあります。ちょっと残念。まあ、テンポ良く、気軽に読めるという点は評価します。
次巻の第3巻でいったん幕を降ろしますが、ほんとうなら5〜6巻くらいにしてもらってもよかったかなと思います。新レーベルの文庫だけに、だらだら続けるよりは作品数を稼ぎたいという事情かと深読みしてしまいますね。
■今日の決めゼリフ
「いいかい。確率とか統計ってものは、物事を客観的に見るにはいい考えだろうさ。だけどね、物事には必ず原因があるんだよ。それを安易に偶然で片づけてたら、大切なものが何も見えてこないよ」(by エトラの町の修道長)
くじびきに拒否反応をしめすあまり、くじびきの結果をすべて確率統計論で片付けようとするメイベルを諌めての言葉。なかなか含蓄があって気に入りました。
『あっはっはっ。二度手間もまた人生の隠し味です。気にしちゃいけませんよ』(by クラウ・以下省略w)
まあ、最近気が短くなったなぁという自戒を含めて。
■ミシュランの星
★:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。