香港珍観光旅行 第1夜


さて、無事に香港より帰ってまいりましたので、例によって旅行記を綴りたいと思います。
今回はカテゴリにどうでしょうを入れていますが、ほんの少ししか聖地探訪していません。ごめんなさい。
書き出すと(と言ってもまだ1夜しか書いてないですが)いろいろ書いておきたいことがどんどん出てきてしまうので、できるだけトピックスを時系列で簡潔に整理し、香港旅行のマメ知識や知っておくと便利な知識的なことやスポット案内は最終夜のあとに「おまけ」としてまとめようかと思います。


■今回の旅行計画?
例によって、友人J氏とまとまった休みが重なりそうなので旅に出ることに。
5連休が取れるなら「今度こそタマンヌガラ(マレーシア)へ!」ということに。
しかしながら、お互い5連休取れるかが直前までまったくわからない状況だったことと、クアラルンプールなども観光しようとすると6日以上必要ということで、じゃあどこに行こうかと…。
東北で「かっこう団子」前沢牛を食べる(桜最前線のとき登場ですね)という手もありましたが、ここ最近、オーベルジュ土佐山」さん、「ホテル祖谷温泉」さん、「綾陽亭」さんと、国内でぜいたくをし過ぎたなぁということで、リハビリに台湾か香港あたりで「ハングリー精神旺盛に!」ということに。
しかしながら、これまた例のごとく我々の旅は行き当たりばったり。結局フライトは台湾の格安チケットが取れず、香港のチケットをとったのが出国1週間前という体たらく。
さらにはホテルの予約をしたのが出国5日前という、ギリギリのスケジュールで出発しました。海外旅行ではあまりお勧めできない強行軍です。というか「来週香港行こか?」なんて普通は言わない。
なお、日程は5日間ですが、1日目の夜成田発、5日目の早朝香港発ということで、実質3日の旅となりました。


というわけで、旅程もへったくれもなく1日目(出国の日)はやってきます。
また、事前に見たいなぁと決めていたのは以下の通り(もちろんこれを決めたのは往路の飛行機の中なのは言わずもがな…)。


マカオに一日行きたい。
②当然、電脳街で日本で売ってない面白いものを漁ろう!
③ついでにどうでしょう聖地探訪。
香港大学内の博物館。
⑤茶芸館。
⑥ビクトリア・ピーク。


いきあたりばったりぶらり旅」もここに極まれり、というとこでしょうか。回る順番はまったく考えず現地入りしました。
なお、たしか北海道以外放映の「どうでしょうリターンズ」と、現在全国で放映中の「水曜どうでしょうClassic」では諸般の事情により「香港大観光旅行(全3夜)」は放映されていませんので、はっきり言って北海道の方かつリアルタイムに「水曜どうでしょう」「どうでしょうリターンズ」を見たことのある人以外は聖地探訪の元ネタは分からないと思いますので、その点あらかじめご了承ください。
見たことのある方はご存知の通り、放映の半分以上が拉致ネタの上、宮崎シーガイア以上に面白みを見つけることがなかった(ように見えた)旅のため、私も聖地探訪は気合入っていません。旅行記として見ていただければ幸いです。


■1日目11:30 原宿・表参道
さて、前説が長くなりましたが1日目スタートです。
大阪から来る友人J氏と待ち合わせをし、まずは東京で所用を済ませます。
仕事がらみで竹下通りに行きたいということで案内。私も人生で2回目の竹下通り。
はっきり言います!
竹下通りは高校生以下の街ですね。大学生でも年齢層が高く見えると思います。二度と行かないだろうなぁ。


その後表参道に目をつけた中国茶屋さんがあるということで、そこでランチをとることに。


表参道ヒルズの道路を挟んで向かいにある「遊茶 ChaYiGuan 茶意館」さんです。ランチはAとBの2種があるようです。お茶が2種類から選べます。


友人J:
「これから中国に行くってのに、日本で中国茶飲んでていいんですかねぇ」
tech_k
「う〜む」


■1日目13:10 秋葉原
その後は秋葉原をぶらりと見学。私もちょうどデジカメ用のMicroSDカードが欲しかったので購入。


友人J:
「これから香港で電脳街に行くってのに、日本で秋葉原回ってていいんですかねぇ」
tech_k
「う〜む」


■1日目16:30 成田国際空港第1ターミナル
さて、いよいよ出国です。まずは航空会社カウンターでチェックインです。
今回はノースウェスト航空さんで旅立ちます。
……が私が並んだ列が全く進みません。よく見るとどっかのおばちゃんが荷物を預けるのにああでもない、こうでもないと今更荷造りし直しています。その間にも周りのカウンターは手際よく人をはけていきます。他のカウンターに変えようかどうしようか迷っているうちに、どんどん人が並んで行き、タイミングを逃しました。
結局、友人J氏を30分近く待たせてやっとチェックイン完了。


友人J:
「えらい時間かかってましたねぇ」
tech_k
「う〜む、のっけから嫌な予感がする…」


■1日目19:00(まだ日本時間) ノースウェスト航空機内
嫌な予感を引きずったまま、飛行機は飛び立ちます。
ただ、ここまでくればどちらかというと明日からどこ回ろうかなどという浮ついた気分の方が増してきます。


そして飛び立って30分後。中部セントレア空港〜関西国際空港(以下関空)の上空あたりまで来ています。
飛び立って30分もすれば、とっくに水平飛行に入っていて、機内も落ち着いた雰囲気。
CA(キャビン・アテンダント)の人たちも機内食の準備を始めます。


が、


いきなり「ピー、ピー、ピー」という甲高い警報機の音が機内に鳴り響きます。


ガヤガヤガヤ……


機内は俄然騒がしくなります。
そしてやがて薄暗い照明に照らし出される煙と焦げ臭い匂い


……機内食が燃えてる?焦げ臭いし、煙見えてるやん!!


そう思うのも束の間、こんどは我々の目と鼻の先のキッチンスペースから「シューッ!シューッ!」という消火器を噴射しているような音がして、CAの人たちが出火もとと思われるキッチンスペースに集まりだします。


いや、ほんと、こればかりは生きた心地しませんでした。
正直、心臓バクバクいってましたね。
とうぜん、機内の乗客も「なんだなんだ?」と周りでささやきあっています。
もしかして関空緊急着陸か?などとも思ってたりします。
すると


CA:
「ただいま機内食を加熱中に機内食が小火を噴きましたが、すぐに消火をしました。現在、機内前方に煙が立ち込めていますので換気扇をしばらく全開にします」


というアナウンス。


tech_k
「いや、火を噴いたって…一瞬、死を覚悟したで?」
友人J:
「煙すごいですねぇ」
tech_k
「前方に立ち込めてるって、ビジネスクラスの人はいいき…もとい、高い金払ってんのに可愛そうだな」
友人J:
「まさか、このまま関空緊急着陸なんてしませんよね」


などと話をしていると、このまま香港へ向けて飛行を続けるとのアナウンスが。


<今回の教訓>飛行機って意外と頑丈なのね。


友人J:
「いや、それもどうかと…」



写真は我々の席から火を火を噴いたキッチンスペースを撮ったものです。真ん中ちょい左の大きいスクリーンの裏がその場所です。意外と近かったんので、結構恐い思いしました。


■1日目23:00(以下現地時間) 香港国際空港 入国審査場
さて、なんとか無事に香港へ到着しました。
いやぁ、本当に「無事」ですね。生きているって素晴らしい。


香港国際空港はいわゆる「ハブ空港」のため24時間離発着が行われています。
そのため入国審査場もそれなりに混雑しています。
深夜のため、当初は1列だった審査待ちの列も混雑してきたので2列目を作ったので、我々もそこへ回されます。


が、


なぜかここの列は進みが遅いです。


友人J:
「なんでtech_kさんの並ぶ列は進まないんですかねぇ」
tech_k
「う〜む」


さらに並ぶこと20分。
すると今度はSTOPラインに立っていた女性がいきなり、目の前で審査していた男性を押しのけて窓口に突進。
「Hey! Wait! Wait!!」
と審査官や警備員が叫ぶ中、その女性がいきなり倒れました。後頭部をガツンと打ち付けたようです。鈍い音が響きます。
ここでも周りの人たちは騒然。
警備員などが駆けつけて窓口は騒然となっています。どうやらその女性は貧血でしょうか、意識がありません。
やがて意識を取り戻し、椅子に座らされて連れの方と医務室に連れて行かれました。しきりに後頭部をさすっている姿がいっそ哀れです。

その女性には多分に同情しますが、こうした騒ぎですから当然我々のならんだ列の審査は中断です。さらに入国が押します。


友人J:
「tech_kさんやるなぁ。こう次から次へとよくネタが尽きませんねぇ」
tech_k
「いや、どれも俺のせいちゃうから…」



■1日目23:45 香港国際空港 AirportExpress空港駅

時間はかかるものの無事入国を果たし、宿へ向かいます。
チェックイン時間を午前0時にしていたため、友人J氏がホテルに電話して遅れる旨を伝えます。頼もしい限り。
さっそくエアポート・エクスプレスを利用してホテルへ向かいます。
ホテルは香港島の上環からトラムで3〜4駅のあたりになります。



車内は明るくきれいです。
このエアポート・エクスプレスですが、香港国際空港と九龍(カオルン)・香港島を結ぶ専用列車で、バスなどよりも早く快適です。空港〜終点香港駅まで約30分で結びます。
料金は確か片道でHK$100(100香港ドル)だったかと(旅行記掲載日付時点)。
なお私は往復チケット+MTR(香港の地下鉄のことです)3日間乗り放題のセットのICチケットを買いました。


空港駅は改札がなく、キップを買ったらそのまま列車に乗ってOKです。
香港駅では自動改札です。



ちゃんとICリーダーがありますので、タッチして出札します。



■1日目24:50 Island Pacific Hotel(港島太平洋酒店)

香港駅からはタクシーを使い、いよいよホテル到着。入国後は何事も無く無事ここまでたどり着きました。
とにかくもうハプニングはお腹一杯です。
さっそくチェックインしてベッドに倒れこみます。



とりあえず、明日(というか時間では今日なんですが…)はマカオに行ってみよう、ということで二人して泥のような眠りに入ったところで第一夜は終わりにしたいと思います。



……おいtech_kと友人J氏、ちゃんと回るところ計画しろや。マカオのどこに行くか決めてへんやろ。。。。