函館紀行 第一夜


ここ数ヶ月ほど、1月に2回のペースで札幌へ仕事で行っておりましたが、なぜか週の真ん中で日帰りばかり。(←辛くて吐きそうになります)
やっとこさ金曜日に行くことができた前回は「小樽紀行」(id:tech_k:20070319)となりました。
そして今回、札幌出張最終回となる日がまたまた金曜日ということで「函館」へ行くことに。
正直、旭山動物園富良野なども考えましたが、富良野はまだ寒いし花も咲いていないだろうし、なによりも男一人でスーツ着て動物園もないだろうということで「函館」に決定。もちろん一人旅。珍しく?友人J氏不在の旅となりました。
前回の小樽は大雪もあり、実質2時間の訪問でしたが、今回は金曜日に函館に入って土曜日に丸一日観光し、その日の飛行機で帰る。
なかなかスマートな日程じゃないですか。


自画自賛していたんですが・・・
あー、なんか、こうなるとこれまでの「珍」道中は自分のせいじゃないかと思い始めてしまいますが、函館に宿を予約した後に札幌から電車で「約3時間半」もかかることを始めて知る・・・。
恐るべし北海道。(←無計画なだけ)
そうだ、「水曜どうでしょう」の対決列島の時は札幌丘珠空港から函館空港まで飛行機だったぞ?
ということであわてて飛行機の時間を見るも、仕事が終わる時間にはすでにフライトも終了しているありさま。
函館といえば「朝市」が有名。となれば当然、金曜日のうちにたどり着きたいということでやむなく電車で行くことに。というか電車しか手段は残ってません。「深夜バス」はいやですから。
極め付けは友人J氏から、


友人J:
「行きつけの店の美容師さんに、函館行くなら夜景ですよねと当然のように言われましたが、見に行きますよね?」


とメールが来て、慌ててもう1泊追加するという体たらく。



■前日の昼
前日に仕事のため、昼に着く飛行機で札幌入り。
ところが、新千歳空港駅から札幌駅へ向かう「快速エアポート」号が時間になっても発車しません。


車掌:
「ただいま、新さっぽろ駅におきまして信号故障がありましたため、発車が遅れます」

・・・・・・。
結局20分遅れで発車した上、ダイヤの乱れで札幌まで1時間も掛かりました(通常は35分程度)。
まあ、こういうことはたまにはありますよね、と自分に言い聞かせます。


■前日 夕方
さあ、仕事(会議)もさっさと終わらせ、慌てて札幌駅に向かいます。
なんたって3時間半も掛かるんですから、ちゃんと座れるように昼に札幌駅に着いたときに特急の指定席を買ってあります。まさに計画的。
乗る列車は「北斗20号 函館行き」18:12札幌発、21:42函館着。時間は掛かりますが、22時前には宿に入っていろいろできる、まずまずの時間に付く列車です。

そうしてぎりぎりの18:00ごろに札幌駅に着くと、列車の時刻案内板はなぜかいまだ17:00台の列車を表示中です……。


駅係員の放送:
「ただいま沿線火災が発生したため、南千歳以降の路線が全線運転を見合わせております。18:12発北斗20号ご利用のお客様、使用する列車が現在苫小牧駅に停車中です。その到着を待って折り返し運行いたしますが、現在のところ消火作業中につき復旧のめどは立っていません」


・・・まだ香港を引きずっていますかそうですか私が悪いんですか昼に遅れ夜に遅れ今日は厄日ですかこれって怒っていいんですか


踏んだりけったりです。結局発車は19:30前後までずれ込みました。


こいつのせいじゃないんですが、憎憎しく見えます。
さて、この北斗号ですが、2×2席なので思ったより狭くありません。また、座席の前後も思ったよりスペースがあったのが良かったです。
ただし、窓が開きませんので「プン」と臭いますねぇ。時間が時間だけにそこかしこでお弁当を広げてビール飲んでます。ちょっと換気わるいので途中でなんか酸っぱくなってきます。

途中も走ったり止まったりで、函館駅着は結局23:40過ぎ。この仕打ちはもはや拷問です。

そうして宿に入り、明日回るところを決めていると、なだかんだで午前2時。
朝市巡りのために6時半起床にすることにしましたので、ほとんど寝れません。
なんか長時間座って体中痛いわ寝れないわで散々な前日でした。


■7:30 朝市
さあさあ、散々なことは昨日まで。今日はたっぷり函館を満喫します。
ホテルは朝市の目の前にあったため、宿を出ればそこはもう朝市の光景。
早速ぶらりと歩きます。

適度に人もいて活気があります。
威勢がいいのですが、どうぞどうぞと声をかけられまくります。買う気がないのでちょっと心苦しかったです。
そうしてとりあえずはガイドブックを頼りに朝食(もちろん海鮮丼)を食べに店に入ります。


■7:40 「きくよ食堂」
この「きくよ食堂」さんはどのガイドブックにも載っていて、なおかつ、結構あちこちに店がありました。

話はそれますが、藤やんがたしか「D陣の裏話」に書いてましたが(訂正:普通に日記に書いてました)、地方に行ったときは人に聞かずに必ずタウン誌などを買って美味しそうな店に入ると。タクシーの運ちゃんに美味い店に連れてってと言ったところで、本当に誰も知らない隠れ家的な美味しい店に連れて行ってくれる可能性がどれだけあるのかと。
私はこれに非常に納得しているため、旅行の時は恥じも外聞もなく、ガイドブックやタウン誌に載ってる店に行くことを常にしております。(まあたまにホテルのフロントで聞いたりもしますが)

さて、ここでは「巴丼」が名物のご様子。ついでとばかりに「かに汁」も注文。

いや〜、いいですね。美味い!
とろけるようなウニ、プッチプチのいくら、甘みのあるホタテとまさに三つ巴。
かに汁もだしがよく染み出ていて、香りもいい。
まさに北海道にいる実感。(←単純)


■8:30 新五稜郭タワー
午前は函館山の麓の教会群を見に行こうと思っていましたが、どこも9時以降からなうえに、週末の午前中はミサのために見学不可とガイドブックにありましたので、急遽8時から開いている「新五稜郭タワー」へ行ってみることに。


市電の五稜郭公園前で降りて10分くらい歩きます。
するといきなり目の前にタワーが現れます。


この新五稜郭タワーは、2007年4月上旬にオープンしたばかり。
さっそく上に登ります。
なお、チケットを買ってエレベータに乗る前にお姉さんが改札してくれるんですが、その穴にご注目。なかなか洒落ていますね。どうぞご自分で確かめて見てください。

展望台は2階分あり、まずは上から見学です。
朝は非常に空いていて、この眺望をゆっくり眺めることができました。



いや、ここはすごい。
五稜郭の全景がよくわかります。いつまでも眺めていたいですね。


函館山もよく見えます。

下の階の方はあまりたいしたことないですが、いろいろ面白いものが・・・

まあお約束ですが、マカオタワーを経験した私にはどうということはない。


手相占い・・・しかもこの注意書き。

他店とは一切関係ありませんって・・・

カップルが必ずやってました。そんなもんですかね?


■9:30 五稜郭外周
あまりの眺めに長居をしましたが、実際に五稜郭を散策します。
まずは軽く堀の外周を一周してみようと歩き出します。

いやあ、気持ちいい。
高校の部活がマラソンしていたり、近所の幼稚園が散歩に来ていたり、犬を連れて散歩していたりと長閑です。時間がゆっくり流れています。

しかしですね歩き始めて少しすると堀沿いの手すりにこんな表示を見つけてしまいました。


・・・え? 1周が1.8km?まぢですか??

タワーの上から眺めたときは、まさかこんなに距離があるとは夢にも思ってません。いや。約2kmって歩いたら30分は下らないですよ?
しかも、スーツ姿で何を軽く一週なんて気軽に考えてるんでしょう。(←自業自得)

しかし、こうなれば意地です。きっちり歩いてやります。
だって、観光ツアーで来てる人はおそらくそんな時間ないでしょう?たぶん五稜郭(タワー含む)で1時間とかだったら無理ですよ。
実際、外周は観光客いませんもの。
まあ、歩いてみるとそんな苦労しません。
眺めを楽しんでいるうちにあれよと言う間に1周です。   (ゼェゼェゼェ)
なんか息が粗いですがほんと、近所にあったら毎日散歩したいぐらい気持ちのいいところです。
そうこうしているうちに約3/4ほど行ったところに感じのいいカフェを発見。いいかげんバテていたのでちょっと寄って見ることに。


■10:00 喫茶店ピーベリー

いい雰囲気の店です。
場所としては函館市中央図書館の横です。五稜郭の外周を時計回りに歩いていったほうが近いですね。
モーニングがオムレツだったのでそれにしようと思ったのですが、残念ながら売り切れ。手作りパンはGW中はないとのこと(←まだ食う気か?)

そこで軽くお茶をしようと思い、ブレンドコーヒーとチーズケーキにします。

このブレンドが気に入りました。
酸味はまったく強くないのが好みに合いました。口に含んだときは意外にスッキリしているのですが、後味にコクがあるのがいいです。あまりコーヒーは好きじゃないのですが、ここのは気に入りました。ハーブティなどもあるみたいなので紅茶党の人でも気軽に入れるかも。ただ、入口で焙煎していたので、ここはやっぱりコーヒーが一番美味しい店なんでしょうなぁ。
チーズケーキもまさかこんなデコレーションをされてくるとは思いもよらず。
いや、ここはいい。また来よう。友人J氏に薦めてあげよう。


こうして一息つき、残り道を再度ぶらぶらと歩いて行くところで続きは次回にしたいと思います。