いまさら桜最前線を追って東北地獄ツアーをしてみた 最終夜

■2日目12:10 小岩井農場
つつじを眺めた後は小岩井農場へ寄ることに。
田沢湖−盛岡間の幹線道路からそう外れてはいません。
小岩井農場は、そう、対決列島の決戦場所です。
駐車場に乗り入れ、いよいよ決戦場所に向かいます。

駐車場は小岩井農場のメインパーク「まきば園」の前にあります。


tech_k:
「決戦場所って無料で入れるとこなんだ。こっちこっち」
友人J:
「あれ?入場口から入るんじゃないんですか?」


という友人J氏を連れ、入場口には入らず駐車場の入口の方へ坂を下っていきます。
そう、実は決戦場所はいわゆるメインテーマパーク「まきば園」(もちろん有料)の中にはありません。
幹線道路から駐車場に入るところに売店があります。(ガソリンスタンドがあるので、そっちに目がいって気づかない人も多いかも)

その向かいに、誰でも見学できる「上丸牛舎」という牛舎があり、その敷地内です。
えー、ぶっちゃけ、道路を挟んで駐車場の入口と上丸牛舎の入口がある・・・と思っていただければ。
なぜ、私が知っているのかというと・・・昨年(てか、1年遅れで書いてるんだから2006年のことです)、たまたま立ち寄ったことがあったからです。探しましたよ、ほんと。


決戦場所の特定は難しいですが、おそらく、この入口を入って30mくらい先の右手だと思います。

なお、前述の売店にちゃんと牛乳と牛乳まんじゅうが売っています。


tech_k:
「んで、まきば園の中見てく?」
友人J:
「中はどうなってるんですか?」
tech_k:
「だだっ広い草原・丘に動物に触れ合えるところがたくさんあって・・・あ、バーベキュースペースもあるな。花のきれいな季節はきっと気持ちいいぞ」
友人J:
「・・・まあ、今回はいいです。」


ということで、本来の目的は達したというか本末転倒というか、テーマパークはスルーし、駐車場から見える菜の花畑を堪能するのみとなりました。

まあ、参考までに、中の写真を少々。2006年の4月末時点のものです。





■2日目13:15 わんこそば屋「東屋」
盛岡といえば?
もちろん、冷麺・わんこそば。
さあ、昼飯にどっちを食おうということで悩みましたが、水曜どうでしょうではわんこそばを食べていたはずなので(桜前線捕獲のときだったかな)、わんこそばに決定。
おそらく、ここだっただろうという場所がこの「東屋」さんの本店。

ちょうど昼過ぎということで、1階は混んでいましたが2階は空いていました。

さて、一口に「わんこそば」と言ってもいろいろコースが分かれていました。
大まかに3つありまして、
一番安いのは、お椀を積み上げずに、食べた椀の数だけ爪楊枝を置くというもの。また、お椀にそばを入れるのもセルフだったはず。
まあ、お椀は積み上げてこそのわんこそばだと思いますので却下。
次は、担当の人が付いてお椀に次から次へそばを放り込み、かつお椀を積み上げてくれる。まあ、みなさんが一番よくみる光景のものですな。
そして一番高いのが、2番目と同じで付け合せ(そばの薬味)がたくさんついてくる、というもの。
まあ、ここは順当に2番目のものにします。
さあ、待っている間にも、他の客たちは盛り上がっています。
びっくりしたのが女性グループ。ワイノワイノ、キャーキャーと盛り上がっていましたが・・・


tech_k:
「・・・聞こえたか?あの若い女の子、100杯だってよ」
友人J:
「もちろん、私らもそのくらいいけるでしょ?」
tech_k:
「だって、さっき注文取りに来た人に聞いたら、女性で30杯、男性で50杯が普通って言ってたぞ?」
友人J:
「いやいや、確か大泉さんも100杯以上食べていたはずですよ。大泉さんに負けていいんですか?」

などとそそのかされますが、昨夜の地獄のような団子祭りを思い出し、ほどほどが一番と思い直します。


tech_k:
「・・・まあ、70杯が目標だな」


そうこうしているうちにすぐに準備に入ります。
まずは、渡された前掛けを装着します。焼肉屋とかでするあの前掛けです。しかも布製の丈夫なもの。
なんで、わんこそばで前掛け?と疑問が沸きます。

そうしてこんどはお椀と「薬味」が運ばれてきますが・・・

何ですが、この量は。
刺身まで付いています。びっくりしますが、おかずでなくあくまで「薬味」です。
ノーマルコースでこれなんですから、一番高いコースの「薬味が多い」コースってどんだけ豪華?


さあ、準備万端。いよいよスタートです。
ルールは簡単。限界が来たらお椀にふたをする。
それで終了。一度ふたをしたらもう再開できません。
山と積まれた一口大のそばの入ったお椀の山に、思わず息を呑みます。
そして、いよいよ合戦の火蓋が降ろされました。
・・・
・・・
・・・

70杯まで来ましたが、まだ余裕!

tech_k:
「よし、大泉さんには勝つ!」

・・・
・・・
・・・

80杯過ぎにそばが追いつかなくなり、担当の方が追加を取りに行った隙に休憩、もとい薬味を食べます。

・・・
・・・
・・・
・・・

なんか耳からそばが噴出しそうになりながら、完璧に泣きが入っていますが意地でそばを飲み込みます。

・・・

さすがに限界で、大泉さんより1杯多くして終了・・・・と思いふたに手を伸ばした瞬間にそばを盛られます!
△◆*※■○!
もう声になりません。こうなったら友人J氏を囮にして自分だけでも逃げ切ります。
担当の方が友人J氏のお椀にそばを放り込もうとした瞬間、すかさずふたに手を伸ばし、間髪入れずお椀にふたをします。
水曜どうでしょうでは大泉さんがそんな感じでいじめられてましたが、いや、あれって演出じゃなかったんだ・・・
しかも、勢いで食べるものですから、前掛けけっこう汚れます。前掛けの意味を納得。

え?見捨てた友人J氏はどうなったって?
・・・もちろん、私よりたくさんお椀を積んでいましたよ。それはもう。はい。

この東屋さんですが、通常は何倍食べたというハガキ大の認定証をくれます(自分で書き込み式)。ただし、100杯以上食べた人は木札の認定証をもらえます。なんか苦労が報われた気分。
なんか横で倒れている友人J氏が恨みがましく睨んでいますが気のせいですね。うん。


■2日目14:40 石割桜
さすがにすぐに車に乗るのは無理というとで、腹ごなしに付近を散策。

こうした近代の建物も残っています。
その後、まだ時間があるということで、ナビに出てきた石割桜を見ることに。
まあ、この5月末に桜もなにもあったもんじゃありませんが。

この石割桜盛岡地裁にあります。入ってすぐのところ。
桜はこの1本しかありませんが、石を割ってそびえ立つ桜からは力強さを感じます。


■2日目15:00 焙茶工房「しゃおしゃん」
その後、お茶好きの友人J氏に連れられて、中国茶の専門店「しゃおしゃん」さんへ。
詳しくは過去にも来たことのある友人J氏に譲りますが(id:knyacki_j:20031004)、このときはまだ、盛岡の市街中心にありました。
たっぷり試飲させていただき、納得したものが買える。本当に雰囲気の良いお店でした。

http://xiaoxiang.exblog.jp/



こうして、一泊二日の東北地獄ツアーは終了を迎えました。
短い時間に盛りだくさんでしたが、まだまだ寄っていないところ、もっと見たかったところがたくさんあります。また、ぜひ、じっくりと見て回りたいと思います。



■今回の旅の総括


tech_k:
「しかし、おどろいたのが団子文化だな」
友人J:
「今までにない食感でしたね。モチっとしていて粘り気があって、なかなか喉を通らない」
tech_k:
「うん。まあ、美味しいからいいんだけど」
友人J:
「それよりですね・・・今気付いたんですが・・・てか、その前に何が印象に残ってます?」
tech_k:
「そりゃあ・・・かっこう団子は見事だったし、金色堂はよかった。もう一度みたい」
友人J:
「うんうん」
tech_k:
「温泉もよかったし、宿のきりたんぽ汁も絶品。夜の団子祭りは泣き入ったよなぁ」
友人J:
「ですよねぇ」
tech_k:
「あ、鬼の茶屋はリベンジ必須だよな。水沢競馬の焼き鳥も今度は5本は食いたい。わんこそばは・・・しばらくそばは見たくもない。そうそう、小岩井農場は花のきれいな季節に行きたいよね」
友人J:
「・・・で、何か忘れてません?」
tech_k:
「うーん?」
友人J:
「あのですね・・・」
tech_k:
「おう?」
友人J:
「あれだけ『高い』金払って食べた『前沢牛のステーキ』が、一番記憶に薄い今回の旅って・・・」
tech_k:
「!! うわー!まぢで覚えてねー!」


二人の叫びが夕暮れの東北道にこだまし、本当に旅が終わりを告げました。