北の大地の夢の跡〜タウシュベツ川橋梁を訪ねて〜 第一夜

思い立ったが吉日とは言うけれど・・・


■今回の旅行計画(今回「も」このパートが長い)

わたくし、こういう本を持っております。

橋を見に行こう―伝えたい日本の橋

橋を見に行こう―伝えたい日本の橋

別に橋オタクでもなんでもありませんが、こうした風景をバシッ!と写真に撮るような旅もいいなと思い、いつかこれらを撮りに行こうなどと思っております。
さて、この中には1枚の写真がありまして、それが今回訪れたタウシュベツ川橋梁になります。
湖に沈む廃線の鉄道橋。湖の水位が下がる真冬から新緑の季節までの短い期間のみ顔を出す、神秘的で美しい橋。
いいじゃないですか。素敵ですよね。

と、まあ、例によって友人J氏とそんな他愛もない会話をしておりました。昨年(2007年)の9月頃の話でしょうか。

さて、この3月といえば、昨年(2007年3月)は「香港・マカオの旅」id:tech_k:20070326)でいろいろおみまいされまくっていましたが、まあ今年は久々に台湾でも・・・と計画していましたが諸般の事情により私は断念。
ならば、マイルが貯まってるから特典航空券を使って北海道でもどうだと友人J氏と1月下旬に話をしていましたが、すでに超有名観光地からマイナー観光地まで、それなりに北海道を制覇している我々の食指を動かすものが果たしてあるのでしょうか。
そんなある日のこと。友人J氏より、こんなん見つけたがどうだという連絡が入りました。

http://www.netbeet.ne.jp/%7Eshizen/

ティン!ときた我々は、居ても立ってもいられず、さっそくタウシュベツへGO!ということで旅程を考えました。なぜならこのツアーは3月初めまで。もう間がありません。
もちろん、1泊2日の強行軍です。
しかし、最寄の帯広空港へはJALが1日5便のみ。ANAは路線にありません。しかも羽田が4便、名古屋が1便(2008年2月段階の時刻表)ということで、結局こんな感じになりました。


金曜日:
前日夜に千歳へ。JR千歳駅前のホテル泊(そこで友人J氏と合流)


土曜日:
千歳→南千歳 
スーパーとかち1号にて南千歳→帯広着

もちろん、帯広と言えばばんえい競馬」で一儲け

糠平温泉 泊



日曜日
AM:メインイベントのタウシュベツ川橋梁見学ツアー」参加
PM:わかさぎ釣りというのもあるが、とりあえず未定
夜:帯広空港発 最終便にて羽田へ


我々の旅にしては珍しく「あちこちと巡らない」旅になりました。なお、タウシュベツ川橋梁は「糠平湖」(ぬかびらこ)という湖にあります。帯広市の北にある上士幌町(かみしほろちょう)にあります。
意外に近くて帯広から車で約70分程度だそうです。
(この70分が罠)
今回のメインタウシュベツ川橋梁見学ツアー」糠平にある糠平温泉文化センターにAM9:00集合ということでしたので、糠平温泉郷に前日に1泊することにします。
まあ、友人J氏は朝が弱い強行軍ですから仕方ないですね。
では、本編をスタートさせましょう。


■1日目:南千歳駅8:29発スーパーとかち1号
千歳駅から南千歳駅までは1駅。その南千歳駅で特急「スーパーとかち」に乗り換えます。

帯広駅に一番早く着くこの列車、新しい列車ということできれいな内装でした。
友人J氏曰く「トイレの便座が奥ではなく横に上がる不思議な列車」との実体験からのレポートが入っております。
雪の降り積もる山間を抜け、一路帯広へ向かいます。

■1日目:10:49 帯広駅着
列車に揺られること2時間半弱、帯広駅に到着です。

駅もきれいで、ロータリーや駅前広場も整備されており、また周辺にはビジネスホテルなども林立し、結構でかい街です。デパートもあります。

さて、荷物はロッカーに入れ、ばんえい競馬へ行く前にとりあえず腹ごしらえをと言うことに。
駅ビルの中に観光情報センターがあるので周辺地図を手に入れ、先ずは六花亭本店」へ向かいます。
そう。北海道銘菓の有名ブランド「六花亭」の本店はこの帯広にあります。
私も大好きです。バターサンドとかバターサンドとかバターサンドとか・・・

意気揚々と六花亭本店へ向けて歩き出します。駅からは徒歩でものの5分と近いです。
そうして駅のロータリーを抜けるところで、ふと一軒の豚丼屋を指差して友人J氏が言います。


友人J:
「そういえば、あの『ぱんちょう』って店が豚丼の超有名店ですよ」
tech_k:
「なぬ」
友人J:
「帯広といえば豚丼ですから」
tech_k:
「いや、それなら六花亭の前に先ずは昼飯だろう」
友人J:
「そうします?」
tech_k:
「前になかったか?飯とデザートの順番を間違えてえらいことになったことが」
友人J:
「・・・あったような気がしますね」
tech_k:
「いいかー、『めしより宿』『デザートより先にめし』が旅の鉄則だぞ」
友人J:
「あぶない、あぶない」


ということで、まずは豚丼で腹ごしらえをすることに。


■1日目:11:15 帯広駅前豚丼屋「ぱんちょう」

帯広は豚丼が有名なだけあって、豚丼の専門店がそこかしこにありますが、観光情報誌には必ず、というか1番に出てくるのがこの「ぱんちょう」さん。名店です。

11時開店ということでしたので、折りよく開店ダッシュを決め店内に入ります。
店内にはすでに数組の客います。さすが名店。

しかし、豚丼屋は初めてですが・・・なんというかメニューは思いっきりシンプルです。
メニューは豚丼「松・竹・梅」以上終わり。
まあ、極端ですが、他に味噌汁とかもあるにはあります。でも主食は豚丼しかありません。潔いシンプルさです。

他の豚丼屋にも行きましたが、メニューは基本的に「松・竹・梅」の3種類。
ただし、「ぱんちょう」さんには松の上に「華」というのもありました。
で、どの店でも共通ですが、松竹梅の何が違うかというと「肉の量(枚数)」だそうです。肉の質ではないんですね。

これが「梅」

これが「松」

確かに肉の量が違います。

さあ、目一杯ほおばって味わいます。
うん、美味い!


こうして豚丼で腹を満たし、幸先いいスタートを切ったところで、続きは次回にしたいと思います。