学園カゲキ!3
- 作者: 山川進,よし☆ヲ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/04/19
- メディア: 文庫
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ガガガ文庫創刊時に第1巻が発売されたこのシリーズもついに第3巻。この間、なかなか面白い、読み応えのあるものが多々出ているこのレーベルだが、やはり私はこのシリーズが一番好き。ただし、二巻は私の中ではなかったことにしておこう・・・。
今回は拓海の親友、雅弥を中心にストーリーが進んでいく。伏線はあったもののクールな役どころの雅弥にスポットを当て、カゲキ学園に来た理由や淡い初恋を語る物語。そしてその初恋の結末が語られるこの3巻、ハッキリ言って最高という感想しか出てきません。いやあ、泣かされた、一時も本から目が話せなかった。
2巻からさらに磨きがかかった拓海と九月のバカップルぶりが、雅弥の焦り、怒り、後悔、そういったものと非常に対照的で、より雅弥の内面の葛藤が引き立つ物語でした。拓海との友情の在り方も心に残ります。
さらにオチの、生徒会長は実は・・・というのもいい。
ますます目が離せなくなってきました。第4巻が楽しみです。
■今日の決めゼリフ
「夢がある私は何をすればいいかわかるから楽。夢のない雅弥は将来何が役に立つかわからないから大変。だから、いつかやりたいことが見つかったときに後悔しないよう、たくさん勉強をしておかなきゃいけない。せっかく夢がないんだから――可能性が無限にあるんだから、欲張りに生きなきゃ損でしょ」 (by 蓮見睦月)
「俺には夢がない」という雅弥に対しての睦月の言葉。
子供は夢を持ってあたりまえ、いや持たなきゃだめみたいなことが通念上あるかもしれないけど、ちょっと反省しなきゃと思える言葉。なるほど、こういう見方もあるなと関心しました。ストーリー上も感動的なシーンです。
■ミシュランの星
★:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。