P.S.すりーさん

P.S.すりーさん (GAME SIDE BOOKS)

P.S.すりーさん (GAME SIDE BOOKS)

■独断偏見ミシュラン:★★★★★

お、俺、これからプレイステーション3を買いに行ってくる。

とある飛空士への追憶」(ガガガ文庫刊)を呼んだとき、これほど切ない物語はしばらく現れることはないだろうと思っていましたが、まさか半年後にそれを超える切ない物語が出てくるとは思いもよりませんでした。
全世界で絶大なる人気を誇ったプレイステーションプレイステーション2の次世代機として、世間の期待を一心に集めて発売された「プレイステーション3」。しかし蓋を開ければ次世代機で圧倒的なセールを上げたのは「Wii(ウィー)」。携帯ゲーム機でも「PSP」でなく「DS」という事実。
まあ、次世代機戦争などの経緯や現状を知らない人にとってはどうでもいいような話ですが、知っている人にとっては、これほど切ない物語はありません。元は著者がネットで連載していた4コマが評判が良くて書籍化したようです。
本書はゲーム機を擬人化し、アイドルとして競い合うという設定での4コマ漫画となっています。主人公「すりーさん」の一生懸命頑張る健気さに、涙が出るくらい切なくなります。
そもそも「擬人化もの」は好きじゃないので読まないのですが、ふとネットで思わずあれを買いたくなるかもしれない、とあったので「ようし、じゃあ、その気にさせてもらおうじゃないか」と思って買ってみたのですが・・・いや、これは・・・何と言うか「ずるい」。これ見てPS3買いたくない人は人間じゃねぇ!ってなぐらいです。

まあ、それで冒頭に繋がるのですが・・・もうSCEはこれ公式にしちゃいなよ!と思いました。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。