北九州お茶尽くしの旅2008 第三夜

■2日目の計画
さて、2日目の旅程ですが、当初は・・・
<二日目>
AM聖地巡礼(続き)→福岡泊
などと言っていましたが、昨晩天体観測の後、ああでもないこうでもないと検討した結果、次の通りに。というか、正直2日目を決めるので手一杯。

●茶の文化館
筑後川昇開橋
鳥栖のアウトレットモール
●時間があれば大宰府近辺のスケッチブック聖地巡礼(最悪3日目持ち越し)

以上が本日の予定。聖地巡礼の残りは基本3日目に持ち越す方向で旅程を修正。
「茶の文化館」は星の文化館と対になる施設で、少し離れたところにある、星野村のお茶に関する資料館です。当然、お茶マニアの友人J氏が放っておくわけがない
筑後川昇開橋」は前日ガイドブックで見つけて、行っとこうということに。八女ICから片道20km、往復1時間といったところなので急遽組み込み。
鳥栖のアウトレットモール」は同じくガイドブックに載っていたので、ただなんとなく。
すでに「時間があれば聖地巡礼」と言ってる段階でダメダメな感じになり始めているこの二人。


■2日目:8:50 星の文化館「レストラン北十字星」
朝食は夕食と同じレストラン。

豪華ではありませんが、夕食からは一転質素な和食なので疲れた胃に優しい。
レストランからは星野村が一望でき、日が昇るとこの星の文化館が山の上にあることがよく分かります。


さて、名残惜しいですがチェックアウトをして茶の文化館に向かいます。
その前にお土産の物色を・・・。

なんと新聞にも紹介された大人気商品が「トイレットペーパー」。なんか使うのがもったいないですが、ネタとして購入。


■2日目:9:30 星のふるさと公園
茶の文化館は10:00より。
ということで、少しだけ早めにチェックアウトをして、昨日道すがら見つけたつつじの見学に。
昨晩来た山から降りてくると、温泉館のすぐ下の斜面に咲いています。


見事ですねぇ。

続いて、来る途中に池が見えたので寄ってみることに。

こちらはキャンプ場の敷地内ですね。出入りは自由のようです。

麻生神社だそうです・・・いまなら旬なネタに・・・


池に浮かぶ弁天様のお社もいい雰囲気です。朝なので爽やかです。

■2日目:10:00 茶の文化館
時間になりましたので茶の文化館へ。

平日ですがGW中ということもあり、意外と人がちらほらいます。
文化館といっても一つの大きなホールにお茶に関する展示物があり、その他にはお土産売り場と喫茶室があるだけです。こちらの喫茶室でもお茶の料理(茶そばとか茶粥とか)が楽しめます。
ただ、11:00から営業とのことで、本日は断念。

こうしたパネルで解説しています。

小さくて解りづらいですが、イギリス人てどんだけお茶飲むねんという感じです。



2階部分に茶室がありました。

また、入場料にはお茶代が含まれており、ホールの一部でお茶を楽しめます。

玉露のしずく茶と・・・あと確か煎茶だったと思いますが、その2つから選べます。
当然、星野村名産の玉露のしずく茶」に。

器に直接茶葉を入れ、フタで上手いこと茶葉を防ぎながら飲む形式です。中国茶にもこいう形式があったかと思います。まあ、ぶっちゃけ「カップ焼きぞば」の湯切りの要領ですな。

さて、さっそくひと口目を口に含みますが・・・・・・・

え?
これ、本当にお茶?

というのが感想です。
一煎目はもはやお茶ではありません。甘い。とにかく甘い。「お茶」というイメージで飲むとまったく違った味を感じます。こんなことは今まで体験したことはありません。
口から爆発しそうなほど甘さが広がります。

そして二煎目。まだ、甘い。イメージのお茶の味はまだしません

三煎目。やっとここで、かろうじて「お茶」のイメージの味がします。

実は和菓子が付いているのですが、四煎目までは口を付けないで下さいといわれていました。それも道理。三煎目もこの味ではお茶菓子は返って邪魔。

さらに四煎目。やっと知っているお茶の味がします。でも、ぜんぜん渋みがありません。
お茶菓子を楽しみながら一服です。

で、これで終わらないのがこのしずく茶の凄いところ。
なんと、なんとですね、四煎目を飲み終わったあとに器に残っている茶葉。
この茶葉に酢醤油」を掛けて食べるんです。


tech_k:
「し、信じられねぇかも知れないが、今、目の前で起こったことを話すぜ」
友人J氏:
「2ちゃん風中継はええですって」


いや、これは、すごい。何がすごいって、お茶葉がぜんぜん渋くないんですよ?
普通、出がらしのお茶っ葉なんて「渋い」ってイメージがありますが、まったく渋みはありません。
菜っ葉の「お浸し」を食べている感覚です。
残った茶葉まで食べつくせるとは、恐るべし星野のしずく茶。
これは、ぜひ体験していただきたい。これだけのために来る価値は十分にありますね。


■2日目:11:00 まだ茶の文化館
しずく茶の威力に恐れおののき、当然このしずく茶は買って返らねば!ということでいろいろお土産コーナーで買い込みまして茶の文化館を出ます。
館の出入り口の外には、地元の方々が出店・・・といってもお茶関係ばかりですが・・・を開いています。
こちらも眺めていると、売り子のおばちゃんが
「しゃくなげ見に行かないの?」
と聞いてきます。話を聞くと星野村の奥にしゃくなげ園があり、昨日来た観光客の方が行ってきて今が見頃だと言っていたそうです。
そう言われると「せっかくだから」ということで早速行くことに。この段階で本日の予定がすでに破綻。(いつも通り?)


■2日目:11:30 星野村しゃくなげ園
茶の文化館から山を下り、星野村の中心部を抜けてさらに村の奥に進みます。
細い道を抜け、山を登ること数十分。山の中にいきなりしゃくなげの花が一面に広がります。

小さいながらもきちんとしている駐車場に車を止め、さっそく見学します。
(みごとなしゃくなげの斜面が見えてから、少し登ったところが入口で、駐車場完備です)
なお、基本入園無料ですが、入口にしゃくなげ園維持のための寄付をお願いしますというBOXがあります。

数百円のことなので、こういうのは、まあ払いましょうや。この景色をぜひ維持していくために協力しましょう。

山の斜面が一面のしゃくなげ。色とりどりで美しい光景です。
おもわず、ぐんぐんとひとりでに散策してしまいます。


しゃくなげの木は背が高いので、花に囲まれて息苦しいくらいです。

いや、これは来て良かった。スルーするにはもったいないところです。
山一面のしゃくなげ畑に花の香り。そして眩しいくらいのポカポカな日差し。心休まる時間が過ぎていきます。

こうして、計画が破綻しているのもかまわずに、しゃくなげ園で心和ませているところで、続きは次回にしたいと思います。