北九州お茶尽くしの旅2008 第五夜

さあ、いよいよ三日目スタートです。
昨晩はさすがに友人J氏と計画を練り直しました。結果、三日目の計画は・・・
<三日目>
有田・伊万里唐津名護屋城嬉野温泉 和楽園泊
などと当初は言っていましたが、聖地巡礼を宿題として残してしまいましたのでこうなりました。

●二日市・大宰府方面の聖地巡礼
唐津
嬉野温泉 和楽園(本日のお宿)

以上が本日の予定。完全に押しています。博多から南下し大宰府方面を見た後に、とって返して北上し、海沿いに西へ向かって唐津へ。そして再び南下し嬉野温泉へという、えらい長距離の移動になっています。
まあ、それでも出発です。


■3日目:10:00 聖地巡礼
西鉄雑餉隈駅近辺で聖地巡礼を行い、続いては高校のモデルになった大宰府高校へ。

ちなみに「雑餉隈」は「ざっしょのくま」と読みます。絶対、地元民にしか読めん。
その大宰府高校の次は、まあいろいろ周辺を巡っておりました。
このあたりは自然も一杯でいいですねぇ。

こうした何気ない風景が何気なく出てくるスケッチブックは良いアニメでした。


■3日目:12:00 大宰府
まあ、せっかくですから定番中の定番の観光名所太宰府天満宮へ。





なぜ、牛が・・・

鷽(うそ)の像もあります。デフォルメされててかわいい・・・

この時期は藤が綺麗でした。

さて、ここではなんと言っても「梅枝餅」。参道のそこかしこで焼き立てを売っています。
まあ、詰めが甘いっちゃ甘いんですが、美味しい店をネットとかで探して来なかったので、適当につまむことに。
とりあえず2件で食べ比べをば。
こうして、あちこちで焼いています。


熱々の餅に餡子入っててとても美味しいです。学生時代に一度だけ来た事があるのですが、そのときこの味が忘れられず、ことあるごとに再び食べに来る機会を狙っていました。久しぶりに堪能です。
各店の違いは餡子の味かなと思いました。

ついでに沖縄で有名なブルーシールがありましたので、買ってみました。

さあ、こうしていよいよ唐津に向けて出発です。

tech_k:
「おかしいなぁ。昨日の計画では11:00には唐津へ向けて出発しているはずなんだが・・・」
友人J:
「・・・それは、おかしいですねぇ。まあ、思ったより聖地巡礼は見ごたえがありましたから」


■3日目:13:30 唐津
この後西鉄二日市駅周辺で聖地巡礼をした後、大宰府ICから博多を通り、博多湾沿いに西へ向かいます。高速道路からは福岡ドームなども見えました。

海沿いの高速道路を一路西へ向かいます。


■3日目:14:30 虹の松原
計画では13:00過ぎには着いているはずだったですがね。とりあえず唐津に到着です。
唐津といえば、「虹の松原」「唐津城」「鏡山」「唐津焼
まずは、道すがら最初に現れた虹の松原から。
要は海岸沿いの松林なんですが、やはり名所だけあってすごい。これだけの松林は珍しい。
松林を突っ切る道は昼間でも日が差し込まずに涼しげです。
途中に無料の駐車場がありましたので止めてゆっくり松林を歩くことに。
どうやら目の前は海岸なのでそちらを先に見てみます。

松林を抜けるとそこには海が。

おぉ


まだ海水浴の季節ではありませんが、今日は曇りがちながら日差しが暑く、海風が心地よいです。
綺麗な白い砂浜。いいですねぇ。しばし、ボ〜っと海を眺めます。

続いて松林を少しだけ散策。


昼間でも薄暗い。
しかし、見事な松林です。


■3日目:15:00 鏡山
続いて鏡山に登ります。
山頂まで車で行くことができます。
休日ということもあり、結構な台数分ある駐車場のほとんどが埋まっています。整理の方も出ています。

山頂ですが大きな公園になっています。

公衆トイレの入口に「トイレ」といろんな国の言葉で書かれています。
どの国の言葉かは裏側に正解が書いてありますので、ぜひ自分の目でお確かめください。

山頂には大きな池もあり、遊歩道も整備されていてかなり見所があります。
しかし、すでに宿に入る時間が押しているのでゆっくりもしていられません。
展望台は東と西の二箇所ありますが、虹ノ松原を一望できるのは「西展望台」。さっそく向かいます。


おお・・・こりゃあすごい。思わずため息が漏れます。


こりゃあ、死ぬまでに一回は見ておくべきですね。はるばる来た甲斐がありました。

思わず時間も忘れて見入ってしまいます。
なお、この展望台のすぐ横に、ハンググライダーの離陸場所がありました。

山頂には休日だからでしょうか何人もハンググライダーで飛び立つ準備をしている人がいました。

さて、この山頂にも2件ほど唐津焼きを売っている工房があり、覗いていましたが、ふと目に留まったものがあったので購入。

予断ですが・・・

友人J:
「展望台のところの広場に女性の像があったじゃないですか」
tech_k:
「いや・・・気付かんかったな・・・」
友人J:
「何見てたんですか。いやそれよりですね、なんか横の説明が面白くて」
tech_k:
「ほう、なんて書いてあった?」
友人J:
「秀吉の朝鮮出兵の時に海に出て行く男を見送る恋人がいて、もう会えないかもしれないという悲しさから、居ても立ってもいられず、一気に鏡山を駆け上り・・・
tech_k:
「ちょい待て、一気に駆け上りって・・・」
友人J:
「駆け上り、着ている服を脱いで去り行く船に振っていたそうです。で、
tech_k:
「でって、まだ続くのか」
友人J:
「で、それでも悲しみは尽きず、今度は一気に鏡山を駆け下りて、海へ入ってそのまま溺れて死んでしまったそうです」
tech_k:
「・・・もはやどこから突っ込んでいいか分からん」


■3日目:15:55 唐津城
続いては鏡山からも望むことができた唐津城に向かいます。
この唐津城唐津市街の北部に位置し、松浦川唐津湾に注ぐ河口の左岸、満島山に位置します。唐津湾に突き出た満島山上に本丸が配され、その西側に二の丸、三の丸が配された連郭式のいわゆる平山城です。



鏡山ほどの高さはないですが、海が近く、また虹の松原も見渡せる、風光明媚な城です。当然、天守閣に登って見渡します。


いや、こちらも鏡山に負けず劣らず素晴らしい眺めです。

すっかり唐津がお気に入り。これはもう一度来たくなる場所ですね。じっくりと回りたいです。


さて、唐津城を出ましたが、時刻はすでに16:32。本日のお宿「和楽園」さんには17:30チェックインと伝えています。ナビで時間を見てもここからだとギリギリです。

友人J:
「せっかくですから、呼子名護屋城に寄って行きましょう」
tech_k:
「え?完璧に間に合わへんで?」
友人J:
「どうにかなりますって。それより、ここまで来て名護屋城を見て行かなくていいんですか?行くべきですって」
tech_k:
「いや、だから、どうにかの『どう』を具体的にだな・・・」


という、妙に楽観の友人J氏の甘言(←諫言じゃない)によって、急遽名護屋城まで足を伸ばすことに。まあ、最初は行く気でいたからいいっちゃいいけど・・・。

こうして、破綻しまくりの計画は横に置いておき、一路名護屋城へ向かうところで、続きは次回にしたいと思います。