北九州お茶尽くしの旅2008 第六夜

三日目、現在地は唐津、時刻は16:32。本日のお宿「和楽園」さんへのチェックイン時間は17:30
なのに、これから名護屋城へ向かう二人。
果たして、チェックインに間に合うことができるのか?

tech_k:
うん、それ無理


■3日目:17:00 名護屋城
唐津から車で30分ほどの近い場所にある名護屋城。しかし、嬉野方面とは逆に進むこと30分です。
唯一の心配事といえば、入場時間を過ぎないかということ。こういうとこって16:00までとかありますし。

早速駐車場に車を止め、見学に向かいます。
この名護屋城豊臣秀吉朝鮮出兵時の本拠地に定めた城として有名です。しかし、秀吉の死後は廃城として荒れ放題。現在も石垣などは残っておりますが、建物らしい建物は一切ありません。南九州不完全制覇の時に行った大分の岡城のようなところです。
入場時間については心配いりませんでした。併設の資料館は17:00まででしたが城址は24時間OKのようです。
ここでも入口で入場料を支払うところはありません。ただ、協力金のお願いはしておりました。

とりあえず、時間もありませんので本丸跡へ向かいます。


しかし、この名護屋城は大きい。当時としては大阪城に次ぐ広さですから無理もありませんが、とてつもなく広い。


本丸跡なんてちょっとしたコンサートができる広さです。
さて、その本丸からの眺めですが、

うん、眺めが良いところです。

呼子大橋も望めます。
ここから、あの海の向こうに何万という兵が出兵して行ったんだなぁと、しばし古に思いを馳せます。


■3日目:18:10 本日のお宿へ
さて、いつまでものんびりとしていられません。
時刻はすでに18:20。とりあえず嬉野温泉へ向かいます。

しかし、ナビを見ても完璧に間に合いません。やむを得ず、宿に電話をしてチェックインをずらしました。
とことん、旅程を無視する二人。


■3日目:19:00 嬉野温泉「和楽園」
高速道路の長崎自動車道嬉野ICから10分も走らずに嬉野温泉に到着です。

本日のお宿「和楽園」さんはお茶のコースだけでなく、お茶風呂がある珍しい宿。
せっかくですから、夕飯の前に風呂を楽しみます。
内風呂は普通の温泉ですが、露天風呂は趣があり、自然もたっぷりで気持ちいいです。
肝心のお茶風呂は露天風呂に。露天風呂に大きな石でできた「急須」があり、温泉のお湯がその急須に注がれ、さらに急須からお風呂にお湯が出てくる仕組みになっています。

それだけならただの風呂。なんと急須の中にはパックに詰まったお茶が山ほど入っています。
ということは、急須から注がれる温泉水は「お茶」ということに。
香りはそれほどしませんが、確かに湯の色がちょっと普通と違うかな。
そして、極めつけはなんとお茶のパックが置いてあり、これでマッサージをどうぞとのこと。
お茶風呂に入って、お茶のパックでマッサージをする。この発想はなかった。なんかここまで、お茶尽くしってのはいいですね。

さて、この和楽園さんのお風呂はこれだけではありません。到着が遅れたので他の客が夕飯の時間に温泉に入ったのですが、従業員の方がこの時間にもかかわらずきちんと桶などを整理しに来ていました。これならいつでも気持ちよく温泉に入れますね。ひどい宿はこういう気遣いをしないところもあるので評価です。

お茶風呂を堪能した後はいよいよ夕飯。わざわざお茶尽くしのコースにしたので楽しみです。久々に贅沢をします。
なお、和楽園さんはじゃらん.netなどのネットでも予約ができるのですが、いろいろなプランがあってどれがお茶尽くしのコースになるのかが分かりません。佐賀牛のコースみたいのもありますが、お宿のHPを見てもどのプランで予約をしれば良いかがわかりません。
今回は直接電話をして予約をした(ネット予約でも電話直でも値段は変わらないのでそうした)ときに聞いたところ、お茶のコースは一番安いプランではないということ。お茶尽くしのコースにしたい場合は電話で予約をしてさらにその旨を伝えた方が良いでしょう。単に予約をするだけだとお茶尽くしのコースにならない可能性があるのでご注意を。
で、肝心のお料理ですが・・・

いや、これはすごい。量も多いですが、一品一品が洗練されています。
星の文化館さんと違い、一見して、また味でもお茶が使われているのが分かります。

極め付けにお茶葉を自分ですり鉢で煎って料理にかけるという徹底振り。確かに、かけるのとかけないのでは味が違いますね。
どれも美味しいのですが、気になったのは”茶しゃぶ”のタレがポン酢ではなく、ポン酢とゴマだれを混ぜたものです。こういう食べ方があったのか。ゴマだれは好きではないのですが、これなら食べれます。

そのほか次から次へと運ばれてくる料理に舌鼓を打ちます。うん、ほんと美味しい。我々でお腹一杯なのですから、女性ではちょっと量が多いかもしれませんね。まあ、これだけ美味しければ誰でもペロリといってしまうかもしれませんが。

茶しゃぶです。

このグラタンは美味しかった・・・
こちらの夕食は、どれもお茶の香り、味がダイレクトに楽しめる料理ばかりでした。

たらふく食ったあとは、再度、お茶風呂を堪能し、夜が更けていくところで、続きは次回にしたいと思います。