戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還

■独断偏見ミシュラン:★★★★★

ザスニで思いっきりいいところで引いたので、とても楽しみにしていた最終巻の第5巻。
もう涙なしには読めません。ここまで涙をボロボロ流して泣いたのは「半分の月が昇る空(電撃文庫刊)」以来だと思う。
引きこもりの主人公ヒデオが「僕」から「俺」へ帰っていく物語。ウィル子との絆。生きようとする意志。そして、自らを持って闇を撃退することで、自分の生きていた意味を貫くその姿。そして、新たな一歩を踏み出していく。
もう涙どころか鼻水も垂らして読みふけりました。なんていうか、何回読み返しても泣ける。
1・2巻あたりでは、引きこもりの主人公が聖魔杯で百戦錬磨の人たちに勝ち進んで行く痛快さを。3・4巻ではペアであるウィル子との絆がより深くなり、最終巻への道筋をキッチリ作っている。とても楽しめた全5巻でした。これは戦闘ものが嫌いな友人J氏にも、何よりも優先させて読ませようと思う。


■今日の決めゼリフ

「ウィル子がこの世界に生まれ出てからの一生ですっ!! あなたが連れ出してくれました! 確かにあなたは多くを語ってはくれませんでした! でもウィル子はずっとあなたを見てきたのです! あなたの生き方を見てきました! あなたの生き方が、何も知らなかった私をいい方へいい方へ導いて! それから、それからっ……!」(by ウィル子)

たった二ヶ月の付き合いだから、自分に気兼ねするなと言うヒデオへの返答。もうこのあたりから涙ボロボロです。


ミシュランの星
:死ぬまでにあと1回読めばいいか…。
★★:普通に面白い。2年に1回再読したい。
★★★:結構面白い。1年に1回は再読したい。
★★★★:非常に面白い。やることないなら再読したい。
★★★★★:最高!聖書代わりに枕元に必携。